空を渡る翼

2002年11月28日
 どきどきがおさまらない。手が震える。体が軋む。真っ白。まるで初めて空を越える渡り鳥ように何日も机の周りをぐるぐる歩き回る。
 なのに心は既に大空だ。あがり性だろうが臆病だろうが、瞳は常に空を映す。
 渡る「その時」は鳥にしか分からない。どこへ飛ぶのか鳥にしか分からない。
 けれど、その「一瞬」を逃さない。引き絞った弓のようにひとたび地面を離れたら、真っ直ぐに約束の地へと飛び続けるだろう。「猫のお茶会」という漫画にそういうシーンがあった。
 私は今、自分の翼を信じる。
 自分を励ませるのは自分しかいない。
この言葉がいつも私の心の中にある。

 とまあ、これくらいにして、日常の徒然を書くとしましょう。
 イギリスに来て半年。テレビでは連日fire fighter(消防士)のストで騒いでいる。代わりにgreen godessという軍の臨時消防隊が出動しているが、始まって4日目。この間に消防士の家が火事になったらどうするのか?と思ってしまいますね。
 日本から大量の「MOE」という雑誌を取り寄せる。わちぃーふぃーるどを読んでいると、引き込まれそうになる。語り口調の話は読んでいると心地が良い。口承・伝承文学の魅力を思い出します。
 イギリスの児童文学研究書をもっと読まなければと思いつつ、本屋になかなか行けない日々。うーん留学生活はさすがにお金も無い。
 折角だから挿絵研究書も欲しい。イギリスの料理の歴史も欲しい。一体誰がイギリスの料理を今の評判にしたのか。ローマか、ケルトかノルマンか。地名と歴史の研究書も欲しい。
 これだけ読書欲を抱えておきながら、フランスに旅行するために貯金をしている。
 …本当に徒然になってしまった。今日はもう寝るとしましょう。
 そして、渡る鳥の夢を見る。

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