ふみゅ。冬眠中。
2002年12月10日 暖房が壊れた。今晩も−7度なのにー。リスになってふかふかの尻尾に顔を埋めて冬眠したい。
仕方なく毛布とお茶で温まりながら、この状況を楽しむべく、思いを巡らせてみる。
最近、興味があるのは旅行文化だ。イギリスなどは鉄道開発に伴う海浜リゾートの発展などを研究するのもいいだろう。
18世紀のことに思いを馳せてみよう。
「ピクチャレスク」というのがある。簡単に言えば「絵のような」風景だ。
18世紀当時は、貴族の御曹司がヨーロッパを遊学する「グランド・ツア」というのが盛んだった。その頃まで自然というのは畏怖と脅威の存在であり、山などは「自然の病と恥」とまで言われていた。「グランド・ツア」の最終目的地は古典古代文化の中心イタリアであり、その山越えの体験などが如実に物語っている。
彼らはイタリアで歴史的・神話的古典絵画を買い漁り、自国に持って帰った。やがて、自然を「畏怖」から「崇高」の目で見る思想が広まっていく。
その意識変化の中で彼らが自然を見つめる際に絵画を参考にした旅が「ピクチャレスク・ツアー」となる。しかし「崇高」に近いが、意味合いはもっと人工的な要素を含んでいる。神話を取り入れた風景庭園なんかまさにそれだ。
…長くなるといけないのでこのくらいにしておく。非常に興味深いが、実際に目にすると、いささか奇妙な光景だ。公園の中に懐古趣味的なモニュメントや噴水がひっそりと顔を覗かせている。
この「ピクチャレスク」と真っ向から対峙したワーズワースは、一日16?は歩いていたという。18世紀後半になると、徒歩の旅人は白い目で見られる時代だ。宿に泊まらせてもらえないことだってある。
この寒い晩はどうしていたのだろう…。
いけない、やっぱり寒い話になった。
やっぱり、リスになって冬眠するのが一番。
暖房早く直れ〜。
仕方なく毛布とお茶で温まりながら、この状況を楽しむべく、思いを巡らせてみる。
最近、興味があるのは旅行文化だ。イギリスなどは鉄道開発に伴う海浜リゾートの発展などを研究するのもいいだろう。
18世紀のことに思いを馳せてみよう。
「ピクチャレスク」というのがある。簡単に言えば「絵のような」風景だ。
18世紀当時は、貴族の御曹司がヨーロッパを遊学する「グランド・ツア」というのが盛んだった。その頃まで自然というのは畏怖と脅威の存在であり、山などは「自然の病と恥」とまで言われていた。「グランド・ツア」の最終目的地は古典古代文化の中心イタリアであり、その山越えの体験などが如実に物語っている。
彼らはイタリアで歴史的・神話的古典絵画を買い漁り、自国に持って帰った。やがて、自然を「畏怖」から「崇高」の目で見る思想が広まっていく。
その意識変化の中で彼らが自然を見つめる際に絵画を参考にした旅が「ピクチャレスク・ツアー」となる。しかし「崇高」に近いが、意味合いはもっと人工的な要素を含んでいる。神話を取り入れた風景庭園なんかまさにそれだ。
…長くなるといけないのでこのくらいにしておく。非常に興味深いが、実際に目にすると、いささか奇妙な光景だ。公園の中に懐古趣味的なモニュメントや噴水がひっそりと顔を覗かせている。
この「ピクチャレスク」と真っ向から対峙したワーズワースは、一日16?は歩いていたという。18世紀後半になると、徒歩の旅人は白い目で見られる時代だ。宿に泊まらせてもらえないことだってある。
この寒い晩はどうしていたのだろう…。
いけない、やっぱり寒い話になった。
やっぱり、リスになって冬眠するのが一番。
暖房早く直れ〜。
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