旅日記3:〜ブルーベル鉄道・ブライトン〜
2003年6月14日 今日は、ブルーベル鉄道。朝食後、お世話になったB&Bに別れを告げ、グリンステッドの駅に。書き忘れていましたが、グリンステッドはチューダー朝の古い町並みが特徴です。
駅からタクシーで15分。ブルーベル鉄道は、廃線になった区間を使って民間の団体が機関車を走らせています。その鉄道保存量は屈指のもので、ヴィクトリア時代に南のリゾートに大きく貢献した高級列車のPullmanも所有し、定期的に走らせています。
乗った区間の駅は3つ。ヴィクトリア時代のまま使われています。その内のHosted Keynesという駅はかつて英国一美しい駅と謳われたそうです。
やってきた蒸気機関車にうっとり。黒いボディに赤いラインがカッコイイ。この汽車は1956年製とのこと。客車は3種類。ビュッフェもあってお茶ができるらしい。
行きはコンパートメントに乗りました。木造の廊下や壁に、ふかふかのクッションがきいた長細い椅子。5人がけでしたが、空いているので一人占め。
乗り心地は良かったです。車窓からは、その名の通り、ブルーベル(釣鐘型の花の総称。主にヒヤシンス)の花が沢山咲いていました。途中、近くの土手の小火で列車が停止。心配していたら、相方と他のお客さん達が朗らかに「ああ、エンジンのせいだねぇ」とか談笑している。おい。蒸気機関車から出る火の粉がよく飛び火するのだそうですね。運転士さん達が消火していました。消火用の水とホースも搭載していたのは新鮮な発見。
終点の駅舎内の食堂でランチ。それから車庫等を見て回って折り返し。途中の駅で鉄道の本を買いました。駅のいたるところに昔のポスターや地図が貼ってありました。それによると、昔は航路も鉄道路線も今よりもずっと多くて便利だったらしい。フランスに目を移せば、今はバスでしか行けない、オンフルールにも鉄道があった。イギリスの場合、鉄道会社の統合と廃線を繰り返してきたわけですね。
それにしても、昔のポスターや商品の絵柄はいい味がある。写真を使わない分、夢があるというか。独特の色彩感覚がいつ見ても飽きません。絵の中に必ずユニークなオチがあるのも楽しいですね。
蒸気機関車の旅て時間もかかるし大変だけど、ムードがあっていいなあと少し昔の人達が羨ましくなりました。
鉄道を堪能してから、一路ブライトンへ。Three bridgesでサウスセントラルに乗り換えて30分。程よく疲れた目が一発で覚めました。
ブライトン(Brighton)の駅は、今まで見た中で一番高いです。……天井が。細部にいたるまでヴィクトリア調の優雅な装飾が施され、ホームを覆うドームの円柱から外の景色が美しい屏風絵のように見えます。
駅を出ると、まさに、白い家と海の町でした。疲れも眠気も吹っ飛んでお散歩の犬状態。
早速B&Bに荷物を置いて散策。都会で洗練された町のウィンドゥや、活気に満ちた海岸を歩きながら、目的のレストランへ。お目当ては、事前に調べた「English’s Oyster Bar」という有名なシーフードレストラン。ブレア首相も訪れたことがあるそうです。普段魚というとフィッシュ&チップスしかなかったので、とても期待。
夏のような陽気なので、どこの店も道にテーブルを出している。小さな広場にイタリアレストランとカフェ・バーとその店がテーブルを出していて、とても賑やかでした。
食事は狙い通りドーバーソウル(ドーバーの平目)。葡萄と白ワインを使ったホワイトソースでとても美味しかったです。前菜はエビのガーリック焼き。デザートはバナナクレームブリュレ(バナナのプリン。表面を砂糖で焼いてバリバリにする)。食事中、店で演奏して回る楽団が来てとってもムードがありました。
夜風は冷たかったけれど、海岸沿いを歩きました。燃えなかったパレス・ピアでは、遊園地のネオンが華やかに夜空を照らしている。
その賑やかさから少し離れると、月明かりにきらめく海が穏やかに波音をたてている。街灯のともるヴィクトリア調の海岸はとても美しく、絵の中に吸い込まれるような気分で、海岸沿いを歩いて帰りました。
明日は、ブライトンの市内散策。
駅からタクシーで15分。ブルーベル鉄道は、廃線になった区間を使って民間の団体が機関車を走らせています。その鉄道保存量は屈指のもので、ヴィクトリア時代に南のリゾートに大きく貢献した高級列車のPullmanも所有し、定期的に走らせています。
乗った区間の駅は3つ。ヴィクトリア時代のまま使われています。その内のHosted Keynesという駅はかつて英国一美しい駅と謳われたそうです。
やってきた蒸気機関車にうっとり。黒いボディに赤いラインがカッコイイ。この汽車は1956年製とのこと。客車は3種類。ビュッフェもあってお茶ができるらしい。
行きはコンパートメントに乗りました。木造の廊下や壁に、ふかふかのクッションがきいた長細い椅子。5人がけでしたが、空いているので一人占め。
乗り心地は良かったです。車窓からは、その名の通り、ブルーベル(釣鐘型の花の総称。主にヒヤシンス)の花が沢山咲いていました。途中、近くの土手の小火で列車が停止。心配していたら、相方と他のお客さん達が朗らかに「ああ、エンジンのせいだねぇ」とか談笑している。おい。蒸気機関車から出る火の粉がよく飛び火するのだそうですね。運転士さん達が消火していました。消火用の水とホースも搭載していたのは新鮮な発見。
終点の駅舎内の食堂でランチ。それから車庫等を見て回って折り返し。途中の駅で鉄道の本を買いました。駅のいたるところに昔のポスターや地図が貼ってありました。それによると、昔は航路も鉄道路線も今よりもずっと多くて便利だったらしい。フランスに目を移せば、今はバスでしか行けない、オンフルールにも鉄道があった。イギリスの場合、鉄道会社の統合と廃線を繰り返してきたわけですね。
それにしても、昔のポスターや商品の絵柄はいい味がある。写真を使わない分、夢があるというか。独特の色彩感覚がいつ見ても飽きません。絵の中に必ずユニークなオチがあるのも楽しいですね。
蒸気機関車の旅て時間もかかるし大変だけど、ムードがあっていいなあと少し昔の人達が羨ましくなりました。
鉄道を堪能してから、一路ブライトンへ。Three bridgesでサウスセントラルに乗り換えて30分。程よく疲れた目が一発で覚めました。
ブライトン(Brighton)の駅は、今まで見た中で一番高いです。……天井が。細部にいたるまでヴィクトリア調の優雅な装飾が施され、ホームを覆うドームの円柱から外の景色が美しい屏風絵のように見えます。
駅を出ると、まさに、白い家と海の町でした。疲れも眠気も吹っ飛んでお散歩の犬状態。
早速B&Bに荷物を置いて散策。都会で洗練された町のウィンドゥや、活気に満ちた海岸を歩きながら、目的のレストランへ。お目当ては、事前に調べた「English’s Oyster Bar」という有名なシーフードレストラン。ブレア首相も訪れたことがあるそうです。普段魚というとフィッシュ&チップスしかなかったので、とても期待。
夏のような陽気なので、どこの店も道にテーブルを出している。小さな広場にイタリアレストランとカフェ・バーとその店がテーブルを出していて、とても賑やかでした。
食事は狙い通りドーバーソウル(ドーバーの平目)。葡萄と白ワインを使ったホワイトソースでとても美味しかったです。前菜はエビのガーリック焼き。デザートはバナナクレームブリュレ(バナナのプリン。表面を砂糖で焼いてバリバリにする)。食事中、店で演奏して回る楽団が来てとってもムードがありました。
夜風は冷たかったけれど、海岸沿いを歩きました。燃えなかったパレス・ピアでは、遊園地のネオンが華やかに夜空を照らしている。
その賑やかさから少し離れると、月明かりにきらめく海が穏やかに波音をたてている。街灯のともるヴィクトリア調の海岸はとても美しく、絵の中に吸い込まれるような気分で、海岸沿いを歩いて帰りました。
明日は、ブライトンの市内散策。
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