一条の光。

2007年11月7日 日常
 親の腫瘍が良性か悪性かで、悶々と結果待ちをしていた、二週間。結果は良性で、「お祝いの食事会をしよう!」と誘われたのに、ホットしすぎて私が目眩で倒れてしまいました。
 昔から、ご馳走には縁がないんです…。とにかくも、良かった。

 久々に、親と詩歌について語り合う。結婚前は普通の光景でしたが、段々と会話をする機会も遠ざかり、最近では会えば健康や身近な出来事の情報交換ばかりだったので、とても充実しました。親の家系は3代続けて歌人であるため、幼い頃から、詩歌の話を聞くのはとても好きでした。様々な文化人との縁を聞き、その所縁の地を歩きながら、話を聞く…。それが親子の休日でした。
 
 歳をとり、互いに身体の故障が増え、それでも支え合い、励まし合いながら過ごす夫婦の姿。大家族で暮らせていればと思うことも、しばしばあります。
 親の姿は、やがては、私達の姿となります。
 夫婦の間で、気づき合い、言葉が無くても分かり合える引き出しを増やすことは、大事だと思いました。
 
 ……そんなことから、…たまには、良妻賢母を目指そうと珍しく考えた夜。

 どうして、……泥酔して帰ってくるかなー。
 鞄を放り出して、ソファで気絶。
 一度は、自業自得を教えるために、見ないフリでベッドに入ったものの…。
 風邪を引かれたらとか、ソファが酒臭くなるとか…。
 結局、起き出して、すぱーんと色々として、彼を寝かしつけました。
 翌朝には、酔いっぱり専用のみそ汁を作る。
 酔ったことすら覚えていなかった彼にとっては、この一杯が、言わずもがなの喜びなのだそうで…。

 こうして、…分かり合えることが増えるのでしょうか?…多分。
 何気ない日常の積み重ねが、いつか、歳をとって大輪の花を咲かせられれば、良いと思います。
 病めるときこそが、…お互いの存在の在り方を、一番考えさせられるときなのです。

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