もし、全ての動物が、それぞれの種族の間で、一生をかけて何かを創造する習性があったら、どうなのだろう。

 人のように、自分を追求しようとして、作品を創造するだろうか。
 生きるために必要なものが、便利性を兼ね備えた遊び心に移行した製品を、生産するだろうか。
 環境に適応して、変わりつつある、住居や食事が、一旦多種族のものを取り入れた後に、独自の料理に進化するだろうか。

 寿命の長さはそれぞれ違うが、ただ生きるため以上の何かを、一生をかけて全ての動物が創造したらば……。

 こんなことを考えてしまうのも、多分、人間だけ。

 樹羅がわらう……。

 『芸術を追究し、創造することも、あなたにしか分からない、“生きるための何か”である筈……』

 それぞれ、手段も表現も、違うというだけのこと。 
 ならば、何を求めて、考えていたのだろう?

 多分、……分かり合える何かが欲しくて。
 “一生をかける“ということについて、他の生き物に尋ねてみたくて。

 手を休めると、時が止まってしまいそうな気持ちを、振り払いたくて。

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