ドルパ18。

　嵐の午前5時。
　すれ違うのは猫しかいないような道を、心許ない傘を握りしめて、ドルパ18会場へと向かいました。

　今回は、ローゼンの「水銀燈」や「雛苺」のドールがメインぽかったので、抽選参加人数も特に増えたのでしょうか。駅前に止めてあった、…ローゼンコーティングの黒いスポーツカー集団がとてもインパクトがありました。
　少なくともドルパ15に比べれば、真新しいものもあるし、知名度も上がった効果もあるのでしょうが…。「長靴を履いた猫」のイメージドール、猫娘SDC「ルネ」の人気も予想通りというか高かった模様。
　
　全体の雰囲気や不満についての話などは、あちらこちらで耳にしました。中でも、それでいいのかと思うのは、ガイドブックを複数冊購入して、何回も抽選くじを引いたという情報。それがいいのなら、今後も加熱してしまうでしょうね。人海戦術も特に目につきました。抽選番号は運だけど…。
　限定品の種類を減らして生産数を増やしたらと思う程に、用意された品数が少なかったようにも思いました。
　5000番までくじがあって、メイン商品の生産数400程度というのは…。
　待っている人達の、DS密度が高かった。

　私のメインは幼SDやMDDだったので、幸い、無事に購入できました。SD17も意外な程に完売が早かったけれど、なんとか手にしました。MDD「未来」「キャンディ」も、飾ってみると、とても可愛い。ついでに、可愛いピンクの猫耳ボアウィッグやクリスマス服も購入して、家でクリスマスディスプレイに精を出しました。

　この日は、WHF（ワールド・ホビー・フェスタ）と、SPのドラマ撮影とも重なり、撮影現場も見物しました。エキストラでも溢れかえっていた。
　お昼に、予約していた今半のすき焼き弁当を食べる頃には、快晴で日差しが暑いくらい。　　
　「長靴を履いた猫」の物語の小道を見に行きましたが…。
　猫が猫娘のせいか、…SD17「アラン」にすがる姿が、微妙に、…妖しいと思ったのは、私だけでしょうか。
　そもそも、今まで本の挿絵で見たのは、小賢しい、目つきのふてぶてしい「雄猫」ばかりだったので、余計イメージ落差が激しかったのかも。
　2の間で、質素だった主人公が、猫の力で裕福になるディスプレイが…。
　猫娘をはべらせ、美女をゲットし、ソファでくつろぐ姿が、……「成金＋むっつり」に見えてしまった。
　うー、こんな話だったっけ？！
　アランもルネも好ましいドールなのだけど…。
　昔話も再現次第で、こんな風に見えるのかとは納得してしまった。

　個人的な見所は、ワンオフの全員ホワイトな衣装の展示でした。白い服のバリエーションを沢山見るのは大好きです。
　お針子さん達の、ディスプレイセンスも素敵でした。

　そして正直な感想。
　冬のドルパは、…骨身に堪えます。
　「骨折り損」ではないが、「くたびれ儲け」もまたしかり。
　寝正月ならぬ、寝クリスマスになりそう。