一週間。

2009年7月18日 日常
 長くてあっという間の一週間でした。

 結婚記念日をディズニーランドホテルで過ごして(ヴィクトリアン調のホテルでとても素敵でした)、ディズニーシーのコロンビア号で食事をして…。

 休日が明けた月曜日からは、都内のホテルに宿泊をして、父の入院している病院へと通っていました。
 父は、頸椎症性脊柱管狭窄症(けいついしょうせい せきちゅうかん きょうさくしょう)というもので、首の骨の管が狭くなることで、中の液や神経が通りにくくなり、手足の痺れや強張りを起こし、やがては歩けなくなることもあるという症状です。

 手術の日、父は、朝の8時半にはストレッチに乗せられ手術専用階へ。
 ドラマで見るような風景とは違って、とても混み合っていて、どんどん呼ばれては特別区域へと運ばれていました。
 慌ただしいなかで父も呼ばれて、「いってらっしゃい」と声をかけました。
 手術の内容は、首の後ろを15㎝ほど縦に切り、狭くなった骨の管を広げて、必要があれば支えとして人工骨を入れるというものです。
 3時間ほどの予定でしたが、結果としては全身麻酔をかけるまでの作業、手術、終了した後の「回復室」での処置などを入れて6時間かかりました。
 
 呼び出されるのを今か今かと家族みんなで待ち続け、午後になってお昼を少し口にしようかと話していた時に呼ばれました。
 看護師の方が、「ご家族の方とひと目でも会えたら患者さんも安心なさるでしょう」と仰ってくださり、一緒に手術階へと迎えに行きました。
 誰もいない廊下で母と二人、どきどきしながら待っていると、特別区域の扉が開いて父が…。
 二人で「お父さん」と声をかけると、…まだ全身麻酔の抜けていない父は、朦朧としながらも私たちを見て、一言。
 「…点鼻薬は…どこ…?」
 こんなときでも、とっても父らしくて、私たちは思わずわらってしまいながらも、ようやく手術が終わったのだということを実感しました。
 執刀医の先生に手術が成功したことを聴いたときは、張りつめていた糸がほっと緩んだ気持ちがして、また、このような大変繊細な手術を施してくれたお医者様を本当に有り難く思い、感謝の気持ちでいっぱいになり、母と何度もお礼を言って頭を下げていました。

 始めは寝たままで食事をしていた父も、一日ずつ動けるようになり、歩行器を使って廊下を散歩し、手のリハビリを受け、食事も椅子に腰かけてとれるようになりました。
 首はカラーをつけて絶対安静状態ですが、大事なく、手術の傷が塞がっていけば安心です。8月の初旬か中旬頃までは、入院をしているようです。
 
 病院に通っている間、とても学ぶところがありました。
 介護をするということ…。
 心身共に、支え合い、励まし合い、時には休みつつ…。
 毎日、洗濯物や小物などを運び、用事をこなしながら、お世話をし…。

 いつでも前向きに、明るくパワフルにこなしていく母の姿はとても尊く思えました。
 もっと細やかに気づけて、もっとバイタリティのある、強い女性になりたいと心から思いました。

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