小学校のこと。

2009年8月30日 日常
 今日は投票日。
 小学校は独特のにおいがするような気がします。
 いま見ると、何もかもがコンパクトで甘酸っぱい感じがしますね。

 日本の小学校へは途中で編入しました。
 入った当初はものさし一本の日本語の単語すらよく分からなくて、授業や会話も
毎日精一杯耳をすましていました。必死でテレビを見たり、童話と辞書を片手に家では両親を追いかけ回して片端から質問をしたりして、そのうちに日本語の美しさ
がとても好きになりました。

 仏の現地校にはない、数々のこと…。ランドセルに始まり、授業後の掃除、運動会、宿泊訓練、バザー、委員会、給食当番…etc.何もかもが新鮮な毎日の連続でした(学校が終わってからも、駄菓子屋とか公園の紙芝居とか珍しく面白いものが沢山でした)。
 日本の文化に触れて、親切な友達にも沢山出会って、すっかり馴染んだ頃、また渡仏しました。

 卒業式にはいなかったのですが、式で名前を読んでくれたことを後から聞きました。今はきっと、結婚したり就職したりと故郷を離れている人が多いのでしょうが、あのお別れの日に、みんながこっそりと作って贈ってくれたメッセージ・アルバムは今も大切に閉まってあります。

 どこでも壁はあって、自分が何者なのかとても考えさせられましたが、いつでも良い出会いに支えられてきたような気がします。
 笑顔、挨拶、「ありがとう」、の気持ちを携えて…。


 散歩の帰り道に、美味しいラーメン屋に出会って身も心もぽかぽかになりました。「美味しいラーメンの汁を飲むのって、温泉に入っているような幸せ気分になるね」と言ったら、彼に笑われました。

 昨日は線香花火みたいだ…と儚い気持ちで見つめていたハイビスカスも、一幕の太陽に見えてきたり(サマーブリーズという名です)。
 
 少し肌寒いくらいの小雨のなかを、ほんのりと温かな気持ちで家路につきました。

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