庭手帳。

2009年9月8日 日常
 風の涼しい朝。
 久しぶりの、小鳥の鳴き交わす声がするだけの静寂…。
 
 小鳥の声は、小さな体温を感じて、愛しい…。

  ・青菜わーるど・

 どの植物がいつ、どんな風に手を施してあげるべきなのか…。
 初めての植物も仲間入りをして、すぐに忘れてしまうので、書きこむうちに庭手帳が出来ていました。
 けれども、植物たちはわりとマイペースで逞しい…。
 なので、のんびりと作業をしています。
 
 バジルの種の収穫が着々と進んでいます。
 数年前にイクスピアリで購入した、10㎝ほどだった3本のバジル…。
 今年は3代目の花を咲かせました。

 途中、いくつかが虫の発生に悩まされ、せっかく咲いていた花や種袋を泣く泣く切り落とすこともあったのですが、早めの対処が功を奏し、かえって丈夫な花芽が沢山つきました。
 来年、4代目のバジルを育てるのが今から楽しみです。
 
 プランターに、適当に移植したニンニクが、地上部を枯らした後、…小さな鉛筆の芯のような緑の芽を生やしていました。
 ニンニクの側に植えた植物は元気になる、と本にあったのですが…。
 一ヶ月前に蒔いて芽が出なかったはずの二十日大根が発芽しました。
 二十日大根は通常、蒔いてから3日ほどで芽が出る植物ですが…。
 真夏の暑さのなかで、土に護られて眠っていたようです。
 双方とも、どうなるのか、興味津々です。

 一方で、ハイビスカスは情熱的な橙色、淡い蜜柑色から、今朝はビビッドなピンク色の花を咲かせていました。
 活発、清楚可憐から…ドレスの好きな、おしゃれな娘のイメージかな。

 レモンタイムは、本によればシソ科の常緑性極小低木で、「立ち性」とあるのですが、…とある日にハーブ土袋に寄りかかられるハプニングから、「ほふく性」へと生き方を変えてしまいました。割り箸で軌道修正中…。和名で「タチジャコウソウ」というそうですが、ジャコウと聞くとイメージが変わるような気がします。

 他の植物たちも、涼しい時間にはほっとした様子。
 私も庭に佇みながら、疲れたときはラベンダーの葉をひと撫で…。
 香りで深呼吸をすると、とても落ち着きます…。

 もう、コスモスの季節。
 早起きなハイビスカスも素敵だけれど、一日中見られる花がそろそろ恋しくなってきました。
 今は、大根を育てる器と袋を検討中です。
 虫の少なくなる季節は、本当にほっとします…。

 そして、思い通りにはいかない庭の植物たち…。
 偶然や突然が、日々楽しみを与えてくれます。
 

 ところで、数年前に神戸で購入した、ミニテーブルヤシのこと。

 8㎝の正方形の植木鉢に3本植わっています。
 買った当初は12㎝程度のヤシでしたが、今や30㎝ほどに…。
 彼は頑としてテレビの上棚を居心地の良い場所として譲りません(20㎝隣の棚に置くと“しおれるフリ”をする。ツヤとハリのあるまま、葉の先を下げてみせるのです)。
 観葉植物用の液体肥料を二週間に一度、三滴もらうようになってからは、8㎝の植木鉢に関わらず更に伸びようとしています。
 希望としては、ミニテーブルヤシのままでいて欲しい…(本人も、テレビの上棚にいたいようですし…)。けれど、…狭そうな。
 小さいので水やりもとても簡単。
 三日おきに少量がベストの状態です。
 ヤシが元気なので、いまのところ、気長に付き合っています。

 庭手帳…。

 それは、季節の足跡…。

 そして、元気でいよう、と歩いてきた私自身の記録。

 光を喜ぶこと、水が大切なこと、風に深呼吸をすること…。

 ともすれば忘れてしまいそうなことを、植物は思い出させてくれます。

 お互いに恵みがありますように。 

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