神戸湾クルーズ。

　神戸湾クルーズに行ってきました。

　SDドールのオーナーズ感謝祭のイベントで、「コンチェルト」に乗り、三時間のナイトクルーズに出かけました。

　その日は折しも、豪華客船「ぱしふぃっく・びぃなす」号の帰港がありました。
　この港では、「飛鳥Ⅱ」の出港式や「日本丸」の寄港も偶然見たことがあるのですが、堂々とした美しい雄姿は、船の弱い私も一度は乗ってみたいと憧れてしまいます。

　彼に見送られながら、午後の６時頃に出航。
　シャンペンの乾杯に始まり、ジャズの生演奏を聴きながら、広東料理と神戸スイーツのバイキングに…。
　数種の包子や、ピスタチオのムースが嬉しかったです。
　まずはしっかり堪能して（←３０分以内はまだ自分をだませるのです）、ひとごこち着いた頃、はじめの大きな揺れが。
　椅子に座ってみたものの、酔いの不安が高まってきて、彼にメールしたら「狭い空間にいると良くないよ」とアドバイスが。

　そこからは…、ドールアーティストMayuraさんや造形師の圓句さんのサイン会に思い切って参加してみたり、特別展示室のドールを見に行ったり…。
　とにかく船内を歩きまわって、気がついたらイベントを楽しんでいました。

　そして、思い切ってデッキへ出てみると…。

　漆黒の海と空の境界線に、「明石海峡大橋」の明かりがありました。

　風は涼しく、陸には町の灯りが星の川のように続いています。

　時折、漁船の青い光が波間に揺れる様はとても幻想的です。

　穏やかな、孤独…。

　陸の小さなことなど、みんな包み込んでしまうよう…。

　デッキでしばらく旅情に浸っていました。

　３時間はいつの間にか過ぎ、私は生まれて初めて船に酔わずに楽しめました☆
　（それでも降りたとき、ほっとして転げるように彼へ走ってしまいましたが…）

　クルーズの後は、西村珈琲店へ行きました。
　住んでいた頃に特等席だった、水辺の同じ席でいつものお茶を頼んで、彼と思い出話に花を咲かせて…。

　翌日はMINTでお食事をして、壊れてしまった靴を買いにそごうに飛び込んで…。

　短い旅でしたが、貴重な体験もして、心嬉しくまた安らぐひとときでした。

　ＳＤは後は到着を待つばかり…。
　今からとても待ち遠しいです。


　風は…ふわり。

　心は…ぽかり。