明けて。

2009年11月28日 日常
 昨晩は、恒例のさだまさしを観ました。夜の一時半スタートで大分遅かったのですが、「しあわせについて」の高い声の曲を歌えるのはさすがにプロだな、と思いました。沖縄では冬にも蛍が飛ぶという話は興味深かったです。
 私にとっては、ポップスとは別に、大貫妙子、遊佐未森、谷山浩子と続いて好きな歌手です。

 ・ミュージカルなこと・

 歌というと、この頃はアンドリュー・ロイド・ウェーバーのミュージカルCDを繰り返し聴いています。創造に行き詰まると、ドラマチックで丁寧な音楽展開の曲を聴いて心に波を呼ぶのです。

 ミュージカル音楽は大好き。レ・ミゼラブルも好きで、劇もUKと日本で4回ほど行きましたが…。

 一緒に思い出してしまうのは、いつか隣にやってきたカップルのこと。
 ちらりと見ただけで印象的でした。
 それは、まるでドラマに出てくるような、おしゃれなスーツに真っ赤なバラの花束のいかにも「今日は勝負だ」という気合いの入ったいかにもキザを絵に描いたような青年と、「先輩!このミュージカルはいいんですよぉ。この話は…」と完全にミュージカルしか目に入っていない女の子のカップルでした。

 女の子は観劇の前にストーリーを教えようとパンフレットに首をつっこんで話し続けているのですが、彼の方は明らかに劇に興味が無いお返事…。
 一生懸命、流し目で応えるのですが、彼女があまりに見てくれないので、そのうちに業を煮やして彼女の耳元へ…。
 誰にもはっきりと聞こえる大きな声で「美しい君はこの“薔薇の花束”のようだよ…」と甘ーく囁いたんです。
 …思わず振り返る周囲…。
 …思わず固まる彼女…。
 「え…?」と頬を染めかけた彼女に、彼がふっと前髪をかきあげ、ここが本領と薔薇の花束をすっと差し出し、「僕は君に…」。
 もしかしての告白に、周囲が思わず見守ってしまったそのとき。
 (私は悪いのでパンフレットを開いていましたが)
 「お客様、当劇場では大きなお荷物は他のお客様のご迷惑になりますので、こちらで預かっておりますが…」。
 「……え?」
 なんと、背後から超KYな劇場の人が(見てた筈)二人の間に手を差し出したのです。
 彼は呆然と見つめて…「あ、そう」と花束を速攻でとられてしまいました。
 可哀想なんですが、何故か失笑してしまう周囲のお客さん方…。
 彼女はまた、「それでね、先輩!ここのキャストは…」とパンフレットに戻ってしまいました。
 
 観劇の後、彼女が感動と興奮に目を輝かせて「どうでしたか?すごく面白かったですよね?!」と振り向くと、彼はとても嬉しそうに頷いて「ああ、君のお陰で良いものが観れたよ…最高だった…!」とまた甘く…。

 始まって15分で寝ていた人とはとても…。
 (爆睡で何度も寄りかかられそうになっていた私…)

 事実は小説より奇なり。
 あの二人が幸せであるといいですね…。
 
 そんなことで、レ・ミゼラブルというとあの日のことが思い出についてくるのでした。
 
 ミュージカルでついでなのですが、ジュリー・アンドリュースのコンサートが行われると聞きました。歌声が心配というよりも、あの、歌を心から愛する優しい瞳をまた見たいな…という気持ちでいっぱいです。全盛期の歌はとても好きでした。

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