水仙日和。

　お家でころころと転がっていたのですが、春の陽気に誘われてお散歩をしました。

　気になっていた中華のお店で白胡麻担々麺（コクがあるのに後味はさっぱり。スパイスがきいて香りも良くて美味しい一品でした）を食べたら気分も軽くなって、近くの自然公園へ水仙祭りを見に行きました。

　陽ざしはまさに春の暖かさ。

　久しぶりに海の側まで歩いて、橋に佇むと、遙か右手には都心のビル街が、左手には“夢と魔法の王国”が…。
　波の色は空よりも青く深く、水平線へと行くほどに白く輝いていました。
　芝生では、子供や犬が日向ぼっこやボール遊びをして微笑ましい休日の風景が広がっています。

　海辺から引き返し、ぐるりと自然公園の中をまわって鯉や水鳥のくつろぐ池を過ぎた頃、…ジャスミンティーのような甘い香りが風にのってきました。
　
　３ブロックに分かれた花畑に、水仙の花が咲き誇っていました。
　午後の陽ざしのなかで、不思議と日陰になっているブロックの方がすらりと伸び、花もしっかりとついています。
　訪れた方々が、「日陰の方が育ちが良いんだよ」とか「きっとここだけ東の光が当たるからだね」とかお話していましたが、私も朝一番の光を受けていることが要因のような気がします。
　　　
　黄色の帽子、純白のドレス…。

　可憐で気丈で美しく、妖しくも甘い香りは幻想的な、水仙畑…。

　ビニールテントの仮設休憩所で、ストーブにあたりながらお茶を一杯。

　花の世界に心休めたひとときでした。
　　

　その晩は、お初で味噌煮込みおでん。
　おでん、というより田楽味噌の煮込みという感じです。
　甘辛い味噌にご飯が進みました。
　牛すじのぷるぷる感がクセになりそう…。