やっと、今年の夏初めてのスイカを食べました。
 
 世の中ではもう梨が並んで、スイカはそろそろ値段も安くなってきた頃…。

 美味しいね、と食べていてふと彼が言いました。
 (彼とは仏の学校のクラスメートだったのです)
 「そういえば、スイカといえばイタリアだったねえ」
 「そうねえ…。あれ、フランスではどうだったっけ?」
 「あれ?」

 思い起こせば、パリの市場では見た覚えがなかったなあ…。
 家族で旅行するときも、昔はイタリアといえばアイスティー(今はパリでもありますが当時はなかった)とスイカを楽しみにしていたような…。
 リヨンやプロバンスなど、南の方は分かりませんが、パリで印象深いのは山ほどのさくらんぼでした。

 ・青菜わーるど・

 苺のランナーの“土センサー”が働いている模様…。
 伸びた先が他の植木鉢をのぞいていたので、届いた土で新しいポットを作ってあげなきゃ。5株まで増やす予定です。

 ・ドール・

 見つめているだけで癒されます。時々、配置を変えるのも楽しみです。

 彼とは、共通の仏のことになると話が合うのに、日本の思い出になるとどこかかみ合わなくなります。私は関東で、彼は東海の人なので、微妙にテレビも違うし、彼は魚の値段を東京で見るたびにため息。
 …でも、「昔、小松菜が食卓に出たことがなかった」というのはどうなのかな。
 確かに、壬生菜とか関西に住んだ頃に見た野菜は東京のスーパーで見ないこともあるけれども…。うーん。
 子供の頃に、野原で編んだお花の冠。

 白い花、淡い桃色の花、黄色い花…。

 1つは私の、1つは友達の、1つはお母さんへのお土産…。

 いつの間にか、野の花を摘むことはなくなって、

 遊んだ野原も消えてしまったけれど。

 野原の緑の匂い、日に透かした花びらの色…。

 花冠を編む指先の感触…。

 なによりも楽しかったこと、優しい気持ちはいつまでも胸に残っている…。


 花冠の花を忘れてしまったけれど、

 庭の花たちを眺めているとふと胸を過ぎることがあるのです。


 明日は頑張って庭の手入れをしなきゃ。

 ホームセンターに寄るついでと、お台場のガンダムを見てきました。

 道は巧妙に近くまで樹木で本体が見えないようにしてあって、いきなり視界が開けてガンダムが立ちはだかるように。
 小さい頃は、ロボットアニメのヒーローというと東京タワーのように大きいのを想像していたけれど、こうして見ると何かむしろ親しみやすい大きさでした。
 作りは丁寧で、軽く握った手など動きだしそう。
 アイも光っていて、雰囲気があります。
 小型ロボットが自由自在に動く昨今の技術を見ていると、近い将来、本当にこういうのを動かしそうという気もしてきますね。

 子供達に囲まれたガンダムの光景は、なんとなくほのぼのとしていました。

  ・青菜わーるど・

 湿度のある暑さを、涼しい風が流してくれる…。
 こんな日は、水やりのタイミングや量が難しいです。
 油断をしていると、一晩であっという間に乾いてしまう。
 なのに、半日陰の土は湿って蒸れてしまう…。

 新しくお迎えしたハイビスカスの開花を楽しみにしています。

  ・ドール・

 靴・ブーツをしまう箱を色々と検討中…。幼SDはお菓子缶でいけるのだけどな…。

 風の涼しさと、熱気と、セミの大合唱で、少々夏バテ気味…。

 道には虫が転がり、オナガや蟻がはりきってお掃除をしています。

 夕暮れには燕が飛び交い、夜にはコウモリ。
 
 毎日繰り返される光景のようだけれど、日の沈むのは早くなってきました。

 夜の帷が夏を覆う…。

 予感、という季節の歯車がゆっくりとまわりだす…。

 近くの猫ロードも、ひとときは長ーく伸びた猫がそこかしこといたのですが、さすがに川を渡った涼しげな小川の側の石畳に移りました。

 けれども、猫達は夜になるとこっそり戻ってくる様子…。
 彼曰くは、「徒歩」でうっかり踏んづけてしまいそうになるほど、のんびりとしているようです。
 リラックスというより、暑くて動きたくないのかな。

 このところは、夜風も涼しくなってきたようです。

  ・青菜わーるど・

 苺のランナーをまずは小さいポットに植えてあげていますが、ランナーで増えた芽から更にランナーを伸ばして増えています。
 生命力の強い植物なのですね。でも…あの果実の苺の種はどうなのかな?
 ランナーの方が確かにしっかりと根がつきそうですが…。
 来年までに新しい株たちが大きく育ちますように。

 大きな植木鉢にお引っ越ししたラベンダーは栄養も充実して益々元気に。
 いつも見ているはずなのに、ふと数えてみたら蒔いた分だけ全て発芽して育っていました。枝が増えたものと思っていたのですが…。
 途中で土を増やしたのに、その深さをものともせずに地上まで伸びたのだと思うと、植物の逞しさを感じます。

 夜になると、植木鉢のどこからか、コオロギの鳴き声がします。

  ・ドール・

 前に買った緑のアクリルアイが、変色してシトリンのような色に…。
 新しいアイをつけなきゃ…。

 一日一好。

 一日一つ、好きになる。

 一日一回、好きなことをしてみる。

 一日一度、好きな人を思ってみる…。

 そして、当たり前のことに感謝をする。

 その一握りの輝きが、明日への道標になる…。

 久しぶりに、退院した父と、姉と、私と夫で食事をしました。

 こうして家族で顔を合わせて、食卓を囲めるということはいいなとしみじみに思いました。


 けれどもそれは、過労で倒れてしまった母の病院の帰り…。

 空いたその一席が、とても大きなものに見えました。

 ゆっくりと休んで、両親共に元気に回復しますように…。

 そしてまたみんなで集まって食卓を囲みながら楽しく食事ができますように…。

香りのこと。

2009年8月14日 日常
 エアコンや扇風機の風で乾燥しがちなこの頃。
 ロクシタン(L’OCCITANE)のヴァーベナシリーズを使っています。

 冷蔵庫で冷やしたシトラスヴァーベナのソルベクリームを腕や足に塗ると、ひんやりしっとりとしてとても気持ちが良いのです。
 仕上げに、シトラスヴァーベナのボディスプラッシュを吹くと肌がさらっとします。
 甘く爽やかな香りでリラックス&リフレッシュしています。
 ボディスプラッシュは香水瓶のように綺麗で、おまけについてきたミニシャワージェルも飾っておきたくなります。

 ヴァーベナを調べてみると、クマツヅラ科ヴァーベナ属の総称こと、別名美女桜とも呼ばれるのだそうです。花は小さく5つの花びらをもち、色も白、ピンク、紫、青と様々。

 ロクシタンのヴァーベナには、他にカラブリア産レモン、シチリア島産グレープフルーツ、コルシカ島産ヴァーベナ、シダーが香調されているそうです。

 香水瓶の図録を見たり、博物展を見に行くのも大好きですが、お気に入りの一瓶を眺めているときはとても幸せ…。ボディスプラッシュはガラス瓶ではないけれど、雰囲気があります。

 ドールと出会う前は、アロマやお香も楽しんでいましたが、香りのもたらす安らぎにはとても癒されます。
 シャンプーもロクシタンのファイブハーブスを使っています。

  ・ドール・

 新しい物語の創作と共に、DDオルタさんもイメージ換え。フェイト付属の白いマントと剣が似合います。それにしても、剣は本当に大きい…。
 和ものコーナーのSD13には、狩衣の着付けを。
 毎度、紐の結びに手間どってしまいます。
 狩衣の堂々とした風雅な姿は涼しげで、眺めているとしばし暑さを忘れます。

 テレビでは高校野球。窓の外では、蝉時雨。目に映るのは深い緑…。
 
 ゆっくりと、深呼吸をしてみる…。
 永遠と瞬間で織りなされていく夏…。  

みっくす。

2009年8月13日 日常
 検索ワードで、「蜂蜜酒」や「ソーホーの新世界」、「サウスエンドのピア」がかかっていて、もう昔の日記だけどなあと少しびっくりしています。
 今でも誰かの役に立っているのかな…。
 経験したり学んだことを日記に記すのは、昔の自分にも出会えて、またともすれば忘れてしまうような些細なことも鮮明に蘇ってきて、貴重な宝物のようにも思えます。

 ミキサーを買ってから、ジュースを作るのにすっかりはまっています。
 ノンアルコールのカクテルをお外で試しては興味津々なこの頃…。
 
 ・青菜わーるど・

 そろそろ秋蒔きの土作りの勉強もしていこうかな…。
 暑さはまだまだ続くけれど、植物は日々季節にのって成長していきます。
 もう少し、お庭に彩りを添えてみようかしら…。
 最近はラベンダーの香りが強く、触れるだけで芳醇な香りが広がります。
 花が咲いたものをドライにしたあと、サシェにして箪笥に入れています。
 防虫剤にもなり、ハンカチなどとても良い香りになるのが好きです。
 
 ・ドール・

 4つの部屋計画を進行中…。同じ部屋の個性違いを少ないパーツで表現するためにデッサンを色々と描いています。

 ヴァージニア・リー・バートン(1909-1968)の生誕100周年ということを知り、彼女についての本を読んでみました。
 「ちいさいおうち」や「せいめいのれきし」等、小さい頃に読んだことのある絵本の作者ですが、彼女の人生や環境、フォリーコーブ・デザイナーズのことを初めて知りました。その逞しさ、しなやかさ、豊かさや妥協を許さない姿勢…、ものの真価について考えること、環境の変化に負けず、自分を輝かせること…。
 彼女の作品は、力強さと楽しみに満ちていて、改めて絵本を読み返してみたくなりました。

 手で何かを作るという喜び。
 日々の感性を大切にすること。
 心が潤うひととき…。 
 決して楽ではないけれど、この時間がとても好き。

 創作をしていたら、窓の外で『ジ…ジイ…、ジイ』と呟く鳴き声が。
 とても普通に「はいはい」と答えてしまった私。
 今のはどうみてもセミなのに…!
 セキセイインコ飼いの罠です…。
 条件反射の鳥ばか道まっしぐらでした。

 ・追記・

 熊田千佳慕の訃報をニュースで見て驚きました。あの繊細で表情のある絵の世界がとても好きでした。ミツバチに対する優しい眼差しなども、テレビで度々見るたびに温かい心になりました。ファーブルの帽子をもっている方でも知られていたと思います。亡くなられて本当に残念です。
 ご冥福をお祈りします。
  ・樹羅の囁き・

 胸のなかに星がない夜…。
 
 孤独の手が私の心をなでる…。

 青い波が何もかもさらっていく…。

 砂の心がさらわれていく…。

 無音の水平線の彼方から、樹羅の囁きが聞こえる。
 『耳を澄まして…』

 私は、私の心を手放して、闇の空を飛び立つ…。

 青い波の涙を越えて…。

 引き裂こうと吹きすさぶ風を越えて、行く先を閉ざす雲を越えて…。

 見えてくる…。
 『音の森』が…。
 繰り返し奏でられる音の言葉…。

 樹羅は囁く。
 『耳を澄まして…』

 聞こえてくる…。
 たくさんの、言葉達…。
 優しくも力強い言葉が音を作り…音は言葉をのせて風となる…。
 
 心を包みこんで子守歌のように繰り返し、聞こえる…。
 手のひらからこぼれていた言葉が、風となって“私”の目を覚ます…。

 『ほら…、もう寂しくない』
 
 私のなかの私が唄う…。
 その手から、…星たちが空へと還っていった。
 ページのデザイン変更を模索しています。
 お見苦しいこともあるかとは思いますが、よろしくお願い致します。

 今日は右足が変則的に激痛で動かなくなる日…。
 こんなことも慣れてきたけれども、いつものように動けないことは残念で、時間がいつもよりもゆっくりと過ぎていくよう…。

 そんな日には、小さなドイリーを編んでみる。
 レース編みのモチーフの本は、広げているだけでもとても幸せで、想像力をかきたててくれます。
 少しばかりうまくいかなくて落ち込んでさざ波を立てていた心も、ここではとても純粋な気持ちになることができます。

 編んでいるときは必死だけれども、かぎ針が糸を絡めて、からくり時計のネジのように規則正しく、時には模様の寄り道をしながらひとまわり、ふたまわりとドイリーが大きくなるにつれ、揺れていた心は引き締まって、前向きに進んでみようという気分になれるのです。

 いつしか手の中に生まれる純白の花のコースター。
 お茶の時間になったら、冷たいお茶を入れたグラスを置いて、好きなクッキーをできるだけゆっくりと味わってみよう。
 …この小さな喜びが、ひととき身も心も痛みから解き放ってくれるはず…。

DQIXの買い物。

2009年8月11日 ゲーム
 夜明けの地震も雨も去り、蝉時雨がもどってきました。
 小手毬の小さな鉢も倒れずにいてくれて、ハーブの風を吸い込んでほっと息をつきました。

 ヒヨドリやオナガは最近並木道の林に潜んでいて、見かけると羽毛を逆立てて羽根を少し開いて、両足大開の仁王立ちポーズが見られます。
 純毛は熱いのでしょうね…。

  ・DS DQIX・

 気になることを…。最初のシリーズの頃、「あの強いモンスターを倒すためには装備を買ってレベルをあげなきゃ」→最近のこと「あの新しい装備を買うにはモンスターを片端から倒さなきゃ」。…この違い、分かるでしょうか…。
 本当にどうでもいい雑魚の戦いと、いきなり洞窟や建物でのひきしまった戦い。
 頭の中で、段々とシナリオと装備の関係が別の問題みたいになってきます。
 物価の設定にそう落差はないと思うのに、シナリオのクリアも装備が万全でなくとも出来るのに、やたら種類が多く全員分買うまで道のりも長い。
 「装備を買うためにモンスターを倒しているうちに、レベルがあがってボスに挑めるようになった」感が…。
 着せ替えを楽しむ要素を高めてあるのでしょうね。
 システム的には別に問題はないのですが、RPGで遊んでいると「どうしてもあのシナリオをクリアしたい。その道のりは辛い。だからレベルをあげなきゃ。戦っているうちにお金が貯まって装備も買えた。これで挑める…!」という運びの方が個人的には物語にはまれます。
 感じ方の違いではないはず…。
 何かが変わった感は、DS版DQVもそうだったかな…。
 後は、「長髪ウィッグ」と天使らしく「中性的美貌」の選択も欲しかったな…。
 好み全開ですが…。

  ・青菜ワールド・

 バジルが順に白い花を咲かせてきました。
 可憐な純白の花は、見ているととても涼しげです。
 その白は…、まるで氷菓子のよう…。
 
  ・ドール・

 NDPは彼しかいけない模様…。ウィッグのお手入れや、筆でドールのお手入れをこつこつとしています。

 実家に、その昔スペインで買った置物があります。
 花かごを手に、おさげを結んだ少女が夢見る瞳で遠くを見つめている…。
 その愛らしくも幸せそうな表情が可愛らしく、家族みんなが好んで大切にしてきました。引っ越しで欠けてしまったときも丁寧に修復をして、年末の大掃除のときには細部まで磨いてあげます。
 物を愛でるという豊かさ…。
 心を与えるということはまた、心を受け取るという喜びでもあります。

 いつまでも安らぎを私たちに与えてね、という思いを込めて我が家のドールや置物たちを磨いていました。

燕展。

2009年8月10日 日常
 朝からバケツをひっくり返したような大雨。
 トマトの鉢植えの幹を支柱に結んであげて、雨の様子をうかがう。
 こんな朝は、セミはどうしているのだろう。
 夕べは町中が蝉時雨に包まれていた。
 今朝は、雨の音しか聞こえない。

 旧新橋停車場の、「特急“燕”とその時代」展を見てきました。
 彼のような鉄道ファンでなくとも、十分に興味深く鑑賞できる内容でした。
 私は、19世紀末期から20世紀初頭についての文化や美術を調べることに関心があるので、この時代の装飾やセンスを目にすることは貴重な経験になりました。
 
 エネルギーのある時代。
 新しい文明と共に生活や旅のスタイルはめまぐるしく様変わりをし、西洋と東洋の混在した装飾や、西欧風を取り入れたモダンな人々…。
 美術書や美術館に行くたびに思いをはせてみるのだけど、ふと思うことがあります。
 この時代を過ごしていた祖父や祖母が、どのようなことに驚きまた感動していたのか、もっと話を聞いてみたかったな…。
 万年筆を集めたり、バイオリンを弾いていたという母方の祖父…。
 若い頃の写真は、スーツを着て車の前に立っていて…。
 けれども、小さい頃の私が覚えているのは、テレビで相撲を見ながら完璧な東北弁で話す姿…。
 父も母も東京生まれの東京育ちなので、私は祖父の会話はよく聞き取れませんでした。
 どんな風に、この燕が誕生した時代を生きていたのでしょう…。
 もう少し私が大きかったら、と思うことがあります。

 世界の“旅行”の歴史は本当に興味が尽きません。
 鉄道の発明・発展は欠かせなく、また豪華客船の航行も面白いところです。
 UKと仏の間での客船合戦は素晴らしいものだと思いますし、また日本から海外へ渡る客船も興味深いものです。UKだと列車とpierの発展を見るのも面白いですね。
 昭和一桁の頃でも、海外から日本へと来る旅行者の数がとても多いことには驚きました。
 燕のメニューも、日本語のカタカナとフランス語。
 列車も客船も、…メニューをのぞいてみるのが好きです。
 ポスターや装飾に取り入れられた、アール・デコやアール・ヌーボー調の美術。

 あのまま現在まで来ていたら、どんな風になっただろう…とふと思いもします。
 そしてまた、あの頃に生まれた文明の数々が発展して今を支えているのだとも実感するのです。
 
 旧新橋停車場を出て、深呼吸…。
 時間の箱で思いをめぐらせたひとときでした。

 その後は、東京駅側の「PAUL」へ。ブラッセリーですが、フランスで食べられるような、ほろ苦い味のカフェ・エクレアに出会えて嬉しかったです。
 店内は天井が高いせいか、気さくでいながら比較的ゆったりと軽食を楽しめる雰囲気でした。

青空の…。

2009年8月7日 趣味
 今朝は抜けるような青空。
 日差しが地上を白く照らし、遠くから車の音が風にのってくる。

 自然の音には癒されるものだけど、思い出を詰めた音も好き。
 昼間の街に響く手回しオルガン、ペリエミントの弾ける泡、…それから、真夏のautoroute(オートルート)を南を目指して走る車…。

 青空を見つめながら、少しだけ心を飛ばせる朝…。
 もう長い友達からのメッセージが、まるでおもちゃ箱をひっくり返したように色とりどりの景色を蘇らせて、心に羽根が生えたようなのです。

 パリ市の隣の森を切り開いた街に住んだこと、朝市のこと、南仏の海辺の澄んだ美しさ、コロニーのこと…。
 いつかゆっくりとお茶でもしながら、話してみたいですね。
 
  ・青菜ワールド・

 トマトはまだまだ頑張って花を咲かせて、実をつけています。

 半日陰で涼んでいるラベンダーは快適そう。
 レモンバームも絶好調。デザイン的な葉の形がいつ見ても美しく思います。
 シソはこの蒸した海風に少しバテ気味。
 水分は好きでも、灼熱の温風には大変そう。

 苺の子は3つ作りました。もうランナーも断ち切って自力で成長しています。
 バジルは緑も濃くなり、背も高くなりました。
 ここまで逞しくなると、安心感があります。

  ・ドール・
 
 暑いと、アクリル絵の具やラッカーを吹く気になれず…。涼しくなるまでお預け…。

 気まぐれに手にとった本を読んでいたら、オルゴールの一音一音のように言葉が心に染みてきました。

 無数の落ち葉、大切に集められた黄金の雫、伸びていく大樹の根…。
    
 心のなかで熟成されていく、この時間が好き…。

鳥と夏。

2009年8月6日 ペット
 よく晴れた暑い日、並木道を通るとベンチの下に“猫溜まり”ができます。
 毛皮で寄り集まって暑くないのかな。でも、あそこが涼しいのでしょうね。

 曇りがちの蒸した涼しめな日。並木道を通ると猫がみんなベンチの上で香箱を組んでいました。…あの場所が風通りがいいのかな?

 ・鳥のこと・

 こんな夏の暑い日は、よくセキセイインコのピーコ氏の籠をお外にだして、日光浴と水浴びをさせていました。
 ピーコは豪快な性格で、水浴びのときは籠に直接ホースで水をかけると喜んで突進してきます。水浴び用の容器はいつも、サッカーをした後の菜っ葉入れや水飲み容器がゴールされていて(泣)、本来の目的に使用されたことはありませんでした。
 とにかく水浴びが大好きで、天気の悪い日が続いて出来ないときでも、…菜っ葉を引きずりだして、しおれないように入れた僅かな水に頭をつっこんで洗うほど…。いつの間にか頭だけボサボサなので、通りかかるとびっくりします。

 日陰で羽根を乾かしながら、庭仕事をする私達を眺め…摘みたてのハコベをおやつにもらい、ひとしきりご機嫌で遊んだあと、家の中へ。
 元気いっぱいに騒いだピーコは、すぐに眠くなってお昼寝タイム…。
 ふかふかになった羽根はお日様の匂いがして、「…ああ、人間も干したての日向の匂いがするお布団を触るとつい眠くなるよね…」と私もお昼寝…。

 緑色の背中の翼の間に顔を埋めて眠るピーコ。
 外から見ると、水色のお腹と黄色い頭で、まるで空にぽっかりとお月様が昇ったよう…。  
 夏は生き物に力を与えてくれる季節なのだと、鳥を見るにつけ実感していました。

 ただ一つ困りものなのは、…夏が終わってもピーコの“セミの鳴き真似”が続いたこと…。

  ・青菜わーるど・

 バジルが第一陣の花芽準備にかかっています。ここで花を咲かせるものと、摘芯をして長く楽しむものと振り分けなければ…。白く可憐な花が沢山咲くので楽しみです。
 
  ・ドール・

 テーマ「それぞれの部屋」で、4人の子の部屋を作るアイテムを色々と画策中…。

 夏の慌ただしさも、ふと人間と違う時間で生きるものを見つめると…ほっと力が抜けます。
 今日は、誕生日。
 私の、新しい始まりの日。

 安房鴨川にある、鴨川シーワールドに行ってきました。
 天気は良好で、波の音を聞きながら過ごす、久しぶりの小さな旅。
 シャチもイルカもベルーガのショーも堪能して(特にイルカ達の“歌”は可愛くて素敵でした)、ペリカンの行進を見ることもできて、とても満足でした。
 見るたびにベルーガの繊細さや知能の高さ、優雅さや、穏やかな小さな優しい黒い瞳に惹かれます。人間の話す音の、音真似までするのには驚きました。

 鴨川シーワールドの帰りに、夕食の時間になったからとイクスピアリに寄りました。特にレストランは定めていなかったのですが、「そういえば、まだ行っていない所があったね」と思い出して、シェフミッキーへ…。
 何も知らなかったのですが、偶然に予約の遅れがあるとのことで、入れてもらえました。
 バイキング形式のレストランで、記念グラス付きのカクテルジュースを頼んで彼とお祝いをしていたら…。
 レストランの奥からミッキー達が…!
 ミッキーと仲間達が順番にテーブルをまわっては、写真を撮ったりおどけてみたり…そういうレストランだったのだとようやく気づきました…☆
 誕生日の大きなサプライズ…!
 あんまり驚いてあっけにとられていたのですが、ミッキー達がまわってきて、すぐに感激が最高値に。いい歳ですが、片端からツーショット写真をお願いして撮ってしまいました…☆
 
 新しい一日の始まり。
 新しい歳の始まり。

 今はまだ、夢の中…。
 健康で、また一つ輝くものを見つけることができますように…。

 これからもどうぞ、よろしくお願い致します。
 久しぶりの帰郷をしました。
 東京都側からは、「第34回江戸川区花火大会」と呼ばれるこのイベントは、川を一本渡ると千葉県の「市川市制施行75周年記念 第25回市川市民納涼花火大会」と名称が変わります。

 昔は見物客も多くなく、花火の打ち上げ間隔もかなり空いていて、思い出したように花火が鳴るという質素なものでした(これはこれで、一枚の絵のようで風流でした)。

 今では、両岸あげての一大イベント。
 ひっきりなしに目にも鮮やかな大輪の花が夜空を染め、テーマも分かれているようです。「ナイアガラの滝」の仕掛け花火は今年は巨大な「富士山」を作っていました。

 花火の時間までは、実家で母と楽しくお話をしながら庭のお手入れ。
 ブルーベリーや苺を摘んで食べたり、ピーマンを収穫したり…。
 オリーブの実を探したり、レモングラスの葉をお手入れしたり…。
 摘んだシソで、大根とお味噌汁にしたり(とても香りが良くて美味しいです)。
 童心に返って夏の恵みを満喫しました。

 そして花火は、雲に遮られることなく綺麗に打ち上がりました。
 スタンダードに加えて、花型、蛍光色など様々な花火を楽しみました。最近の花火は眩しいのも多いかも…。

 花火大会の好きな光景…。
 川に浮かぶ、何艘もの屋形船や観光船…。
 土手に並ぶ屋台で、嬉しそうにお菓子を受け取る浴衣の子供…。
 飛び交うコウモリさえ…。

 人混みと一言で括られるけれども、通勤電車や町中の人混みとは違う…。
 楽しみを胸に抱え…、大好きな人と歩き…。
 懐かしい故郷の地に安らぐ人…、久しぶりの再会に喜ぶ人…。
 どの人も寛いで伸び伸びとしている。

 そんな眺めも、「花火大会」を彩る風景だとも思うのです。
 
 変わるものと、変わらないもの…。    
 
 「目をつむっても歩ける地元」が、「目を開けていても分からない地元」になっていく…。
 商店や氷工場もなくなり、後に出来たスーパーまでが郊外型ショッピングの影響で潰れ、印刷工場のあった場所はお菓子のようにカラフルで可愛らしい西洋風の家が建ち並ぶ…。

 土手に座っていても、両岸のマンションの明かりが眩しく静寂の暗闇で花火を仰ぐことはない…。
  
 時の移ろいに町は様変わりをしていくけれども、思い出と共に描きこまれた「里心」の地図は変わらない。

 花火大会が終わって、帰る頃。
 
 冷めやらぬ人々の想いの陰で、合歓の木が鮮やかな紅の花で夏の夜を彩っていました。

まざるもの。

2009年7月29日 日常
 湿度と紫外線ばかりが強くなるこの頃。
 曇りや雨の日でも目が眩みます。
 もともと目が光に弱いので、サングラスが手放せません。
 それまで使っていたのは、UKのDebenhamsで適当に購入した、レベル4と書かれたちょっと怪しいもの。お手頃でしたが、フレームも歪んできたので買い換えることにしました。
 今度は気合いを入れて、運転をする人などを対象に考案された眼鏡を選びました(値段は割と安めでした)。グラスの裏にも特集な紫外線カットの加工が施されたもので、早速、お店の外から使用開始。

 効果は抜群で、…目にはとても優しかったのですが…。

 世界が一転してセピア色に…。

 サングラスだから当たり前なのだけど、…イクスピアリもディズニーもセピア色。街ゆく人々もセピア色。
 公園の並木道も、広がる海もセピア色…!
 オズに出てくる「エメラルドの都」は緑の眼鏡で輝いて見えたのでしょうが、セピア色の世界はまるで古い写真のようにノスタルジックで、昼間でも日没直後みたい。
 なんて寂しい風景…!

 大好きな並木道にさしかかったところでギブアップしてしまいました。
 とたんに、真夏の日差しにきらめく緑が目に入ってきて、思わず深呼吸。
 青空や万緑の美しさにとても夏らしさを感じました。
 …うーん。でも、サングラスは使わなきゃ。

  ・青菜わーるど・

 苺のランナからランナが更に伸びて増え続けています。
 鉢を用意してあげて、根付かせて…。本当に頑張っているな…。
 「もう、そのくらいでいいよ」という声が届いたらどんなにか…。
 出来ることは、親株を応援してお世話をすることだけ…。

  ・ドール・
 
 ディスプレイの変更がなかなか進まず…。図案を作成しなきゃ…。

 念願のミキサーを買ってから、バナナミルクを作るのがお気に入りです。

 …心に、青空を…。

 見えない糸はたくさん、繋がっている…。
 日の射さない大樹の陰にも、芽は確かに根を伸ばして…。
 雨の一粒でさえ、遙かな大地や海から風にのり、雲となり運ばれる…。
 地球という本の頁がゆっくりと捲られる。
 たくさんの「大好きなもの」に彩られて…。
 
 週末の花火大会が晴れるといいな…。
 デザイン変更の詳細を初めてさわってみて、色々と試しています。
 読みにくいこともあるかとは思いますが、また試行錯誤をしていきたいと思います。

 ・青菜わーるど・

 ついに、トマトを収穫しました。
 市販のよりも皮がしっかりとしていて、ずっしりと重い。
 トマトの木にも「頑張ったね、ありがとうね」とつい声をかけてしまったり…。
 手をかけた分だけ、とても感慨深くもあります。

 ハーブの薫る夏。
 そろそろ、お花も欲しくなってきました。
 
 ・ドール・

 幼SD達が部屋の涼しい場所に出没…。妖精ぽかったり、放鳥中のインコぽかったりするのが、たまらなく愛しい子たちです。
 
 色々と一段落がついて、創作期から吸収期へと緩やかに移行…。
 本や画集、童話雑誌などをじっくりと読みたい。

 そうしてまた、物語の砂時計が零れだすまで…。

涼の道。

2009年7月27日 趣味
 検索ワードを見ていたら、気になる言葉がありました。
 夏場において、羽根を膨らませているインコちゃんに考えられることは、①部屋が冷房などで寒い、②体調を崩す又は病気の可能性があります。
 眠くて膨らんでいるときもありますが、始終膨らんでいるときは要注意です。
 餌を食べているか、水を飲みすぎていないか、フンの状態などのチェックが大事だと思います。具合が悪そうなときは夏でも保温が必要になってきます。
 
 そして、常に鳥を診てもらえる獣医さんをマークして、健康診断をしてもらった方が良いと思います。
 インコはギリギリまで元気なフリをするので、早めの診断が大切です。
 何事もありませんように…。

 夏の涼しいスポットとして、「おかきcafe」がお気に入りです。
 数種類のおかきを小皿に選び、水・ほうじ茶・珈琲・紅茶・ジュースがおかわり可でなんと無料…!
 暑いなかを歩いた後のこのひとときがなんともほっとします。
 店内は、それこそお洒落なcafe風で、以前の和の雰囲気とは一転していますが、それがまた訪れる年齢層を広げているような感じもします。
 つかの間涼むにはとても便利なところです。
 …だけど、おかきが美味しいのでやっぱり買ってしまいました。
 「損して得をとる」とは良く言ったものですね。
 満足二重丸です。

 もう1つのお気に入りの場所は、「ごはんや」。
 全国のお米を専門に扱うショップのレストランです。
 1品をごはんセットで頼むと、値段も量も手頃で、またご飯がさすがに美味しく炊けているのが嬉しいところです。
 ご飯の産地は定期的に変わるようです。私の行ったときは青森県の「まっしぐら」でした。あまり粘りのない、適度な甘味のあるご飯でした。

 ちなみに家ではこの3年ほどは「ほしのゆめ」を食べています。
 以前は実家から送られてくるお米を食べていましたが、粘りと甘味が強く、胃が弱いせいもあって胃酸過多を起こしたので、さっぱりした「ほしのゆめ」に落ち着いています。
 とはいえ、お米は十人十色。同じくらいに、甘さと粘りのあるさぬき米などは平気なのにな…。
 
 夏は暑さにバテた身体に優しいお店が猫地図として描かれていきます。
 銀座の胡麻切り蕎麦や、舞浜のへぎそば、かんだやぶそばも夏になると一気に恋しくなります。

  ・ドール・

 初めての、「ユノアクルス アズライト」。凛としたした爽やかな顔つきが好印象の美男子です。お裁縫がまた楽しくなりそう…。
 幼SD「蓮華丸」のジレンマ。SD17ウィリアムズの到来に舞い上がるも、…抽選を当てるのは難しそう…。今年のクジ運は既に使い果たしてきたような気がする。

 ようやく色づき始めたトマト。
 苺の赤さも目に眩しい。 
 暑さではなく、光で染まる果実たち。

 涼やかな、風に唄う揺り篭の道。

 夕暮れの並木道は木の葉ずれの音が耳に心地よく響きます…。 

いつもの。

2009年7月25日 趣味
 セミの鳴き声も本格的になってきました。
 樹木を覆うベールのように鳴くセミに、空にこだまする高い鳥の声…。
 夏を彩る音の雨。

 ・青菜わーるど・

 ラベンダーの勢いが増してきました。…か細い双葉がでて、そのまま葉を増やして自分の重みで頭が傾いてしまった彼らは、土を盛ることで軌道修正をされつつも、そのうちに葉をつけながら伸びていったので土を盛ってはあげられなくなりました。…その結果、…“螺旋”を描きながら伸びてきました。
 …外で見るラベンダーは概ね真っ直ぐに育っているので、少し不思議。
 それでも元気に育っていて嬉しく思います。

 苺の実が赤く熟してきました。とても古株の苺で、ランナから沢山の子供を増やしてきたのだけど、今年もランナを2本定着させて実を6つつけています。
 実は春先にも沢山つけたのに、まだまだ頑張っています。
 油かすを埋めて、栄養をつけてあげました。

 今年のバジルは3代目になるのですが、…やはり土の配合はまだまだ課題です。
 単純に鉢底石、ハーブ用の土に苦土石灰をブレンド…とだけでは何かが足りない。その証に、父が植え替えていった鉢のバジルは葉の色は濃く、しっとりと柔らかさを保ち、見るからに美味しそう。川砂や腐葉土もブレンドしてみようかな。
 土の研究は興味深く、本をもとにあとはその植物の個性に合わせて配合するのが楽しみです。

 この感覚は…、インコのヒナに挿し餌を作るのが好きな感覚と同じ…。
 個性を見つけて手をかけるのは、どちらも同じく愛情もひとしおです。

  ・ドール・

 名古屋DPのラインナップが気になっています。DPにSDサイズの眼鏡やさんが来てくれないかな…。そろそろ浴衣縫いも再開する予定です。

 そよ風の朝…。
 エアコンのない部屋では、「熱さま やわやかアイス枕 冷凍用」が欠かせません。これをタオルにのせて、扇風機の前に置くとより涼しい風が楽しめます。
 ・考えるためのメモ・

 創作の山場を越えて、終わったわけではないのに、ボキャブラリーと心が燃え尽きかけています。
 朝の“樹羅の囁き”は、そういうことで貧困な語彙と表現で書いてしまって少し恥ずかしい…。
 でも、どれも私だから…。
 本当に、長い心の旅をしてきたような気分なのです。

 色々と心騒ぐことがあっても、呼吸をするように書き続けてきたのだから、あともうひといき、頑張らなくては…。
 人生で初めての千頁超え。
 裏プロットだけでも五百頁にもなった。
 こんなになった切欠は「とことん1つの物語を書きたい」という気持ちから。
 物語に対する全体の構成やまとまりを考えると、少々繊細すぎるところもあるのでしょう。登場人物も多くまたそれぞれの視点から描いたことで長くなった節もあります。
 でも、一度でいいから、とことん書いてみたかったのです。
 思いのたけをぶつけ、表現を追求し、世界を深める鍵を手にしたかったのです。
 主観的に、客観的に、様々な立場となって1つの物語を追求した結果、とても長い長い物語となりました。

 人には見せられるような出来映えの作品ではないのですが、毎日読んでくれた夫との間には、この一年間で変化がありました。
 それは、…長い間、対話では知ることの出来なかったお互いの心を見たこと。
 彼は作品を通して私の様々な顔を見、また読んだ彼の気持ちを聴くことで「彼はこんなことを考える人なんだ」と知ることが出来ました。
 そして、資料の提供、疑問・哲学のやりとり等会話も増えて、一年を振り返ると、とても近くなれたような気がするのです。
 この作品を書き続けることが、忙しい夫との心の架け橋となりました。
 ともすれば、一日30分と必要事項しか話せないような時間も、…努力をすれば広がるのだと学ぶこともできました。

 色々な意味で、歩み続けてきて良かった。
 長年乗り越えることが出来なかった、『寂しがりやの壁』に自分で梯子をかけてみて良かった。
 互いを理解し、尊重する喜びを味わえたことも…。
 
 日常あっての物語で、物語があっての私らしさで…。
 昔は芸術系の大学まで行ってカリカリしていたけれど、今は自分の歩幅で歩けることが嬉しい。
 素直な、ありのままの私の言葉と向き合えるのが嬉しい…。
  
 ハーブの風に、心の扉が開く夜。

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