彩々。

2007年12月14日 樹羅の囁き
 大切な調べものをしていたはずなのに、気がついたら、『プードルのカット特集』を覗いてしまった。…そんなにバリエーションがあったとは、驚きでした。

 世の中は、誰かのアイデアで溢れている。
 誰かの創ったイメージで溢れている。
 社会のお立ち台でなくても、個々の世界がそちらこちらで毎日産声をあげている。

 自分の世界は、自分の手の内に。
 共存する、現実と想像世界。
 その境界線を渡る鍵は、自分だけが手にするもの。
 微々たる一歩にも、入魂を。
 頑なである必要はない。
 想像は心と表裏一体。
 心の軌跡には、意味がある。

 いつも、訴えたいものがあるわけでもない。
 いつも、伝えたいものがあるわけでもない。
 だけど、譲れないものはある。
 気がつけば、いつでもものを感じ、考えている。
 創作に手を伸ばすとき、想像の甘美な音色が響きだす。
 だから、エッセンスの何もないものは生まれない。

 己の価値を上げず、下げず。
 自分の歩幅で歩ける、唯一の空間を、思う存分楽しみたい。
 技術の向上だけでなく、自分の世界を愛すること。
 好きな気持ちを伝える方が、根気良く頑張れることもある。
 想像の泉という素材を持つこと。
 そこから、理性と情熱が手段を築き上げていく。

 世の中は、目まぐるしく、騒がしいから。
 落ちている、『大好き』を拾って歩こう。

 歩いた先には、私だけの境界線への、『鍵』がある。
 
 何でも、どうせなら、楽しんだもの勝ち。

 心動かされるものがあり、色んな角度から考えられるのなら、それは充実しているということ。
 つまらないとか、面白くないとか、苦しいとか、難しいとか、言う対象が相手や自分に対してでも、沢山思えることがあるのは、摩擦するだけの生活をしているということ。

 たまに、攻撃力も防御力も精神力もゼロになる日がある。
 ゲームなら即オーバーだろうけど、…実際、HPやMPを回復するときは、受動でも能動でもなくなる時間が必要だと思う。
 
 人にも、自分にも何も求めない日がある。

 けれどこんな時に、…創作のエッセンスは降りて来る。
 それも今日は包み込んで、心の安らぎに寝かせたい。
 ぎらぎらした、野獣の瞳を、まだ、閉じたまま。

 刺激に疲れた心が、自然と微笑みを取り戻すまで…。

どこかで。

2007年12月7日 趣味
 実家の近くにいわゆる鳥屋さんがある。
 個人がやっている、鳥専門のペットショップ。
 初代のインコ達をお迎えしてから、すっかりお馴染み。
 引き戸を開けると、正面に九官鳥がいる。
 お客さんを見ると、いつも大喜び。
 昔あった『ぽーん!』という、○HKの7時の時報を真似する。
 男のアナウンサーそっくりの声真似で『こんばんは、7時のニュースです』と、渋く決める。
 ……どうして、『いらっしゃいませ』と教えないのかなあ。
 鳥って、教えたものより、ツボに入ったものの方が、速攻で覚えますよね。

 とある中華飯店に行きました。
 酔拳のセットのような店に、ガンガンにかかる、ロック。
 何より気になるのは、私の席の真正面にある、180?くらいの、キョンシーよろしく額にお札を貼った、おじいさんの人形が、ラーメンどんぶりを覗き込んで座っていること!
 向き合っているだけに、食事してても、とっても気になる。
 一体何故、…ランドセルを背負っているの?
 一体何故、…トナカイのヘアーバンドをしているの??
 どうでもいいことで、頭がいっぱい。
 料理が凄く美味しいだけに、……気が反れるのが、悔しい…! 帰り際、ふと覗いたら、額のお札に『友達』って書いてあった。あれは、…仙人か何かでしょうか?
 美味しかったのに、『また来たいね!』と素直に言えない、びみょーな自分がいました……。

 ・創作・

 エンジンがかかるまでに、時間がかかります。
 悪戯っ子を描くのは意外に、易しくない。

 頭の中の割合が、ドールイベントと仕事でほぼいっぱいです。
 今年は早く年が明けると思う。

 どうでもいいけどこの時期になると、ボーナスから税金とられるのも、どうだろうと思ってしまう。

カラフル時間。

2007年12月2日 趣味
 楽しみなことを待っている。
 もう、一週も二週も早く過ぎればいいと思っている。
 日常を早まわしにしたくなる。
 でも、これって、…楽しみというより、試練に近いかも?

 そんなに今からテンションあげなくてもいいのに、半分必死にお祈りしているから、つい力が入ってしまうのでしょうね。
 インコ型人間。
 情熱を感じたら、パワーが溢れてくる。
 そして、…早く結果が分かって、…気疲れから解放されたいと思ってしまうのです。
 単純なんですね。
 
 ・ドール・

 イベント間近。
 あまり好みなドールを、一度に出さないで欲しいです。

 最近、うっすらと気づいたこと。
 もしかしなくても、…やはり、狙われている世代と感じた。
 不思議なのは、…確かにバブル期に小学時代を過ごしたけれど、金銭感覚は別に毒されていないのに。
 あの時代に、お金が使える歳ではなかったのだから。
 でも、世の中は、使えとばかりに、追いかけてくる。
 ないものは、…ないのだけどな。
 
 ただ、楽しみのパワーは、心を温めてくれる。
 日常を、全部些細な事に変えてくれる。
 色々なことを控えて力を貯めた分、イベントで報われるといいな。
 
 喜怒哀楽は、毎日あると疲れるけれど、ない人生なんか、考えられない。
 だから素直に、単純に、…楽しみです。

 

普通で。

2007年11月29日 日常
 枯れ葉が雨音をたてている。

 ともすれば、仕事場と趣味部屋が混ざりそうになり、お片づけを決行。
 片づけだけで、仕事が進まない。体力が欲しい〜。

 一日という現実の中の、数時間の夢…。

 趣味は、人生の隠し味。
  

Back Home。

2007年11月28日 音楽
 朝、目が覚めたら、お鍋に出来たての豚汁が…。
 
 Westlifeの「BACK HOME」が、聞きやすい。
 とりたてて、新しいわけでも、情熱的でもないけれど、安心して聴けるように仕上がっているのは良い。
 色んなタイプの曲を詰め込んだアルバムよりも、曲調の統一感がある中で、繊細な表現を追求してくれているのは良い。
 
 些細なことだけれど、UKの曲を聴いていると、UK英語のヒアリングが向上するし、反対にUSAの曲を聴いていると、アメリカ英語のヒアリングが楽になる。こんなとき、両者共それぞれの地域によって多様な英語が存在するのに、一国には一国の共通な何かがあると認識します。
 フランスの高校準備クラスにいた時、様々な国籍の人が使う英語を聞き分ける練習をさせられた。
 あれで、我ながら(というか日本人生徒達もそうだったと思うけれど…)日本人が使う英語だけは、日本人生徒全員が当てられたのは、フランス人教師にとってはニヤリとする事だったらしい(Lの発音がラ行になるのが、やっぱりという反応か?)。
 逆に、フランス語の語学学校では、ラテン系同盟の結束と習得の速さを思い知らされた。耳とペーパーテストだけ速攻でクリアしてくる日本人の、会話能力の遅さだけは、永遠に理解されることはないだろうと思う。「分かってるなら、話せよ?!」というアメリカ人と、「相槌だけは早い!」と笑い転げるオーストリア人…。絶対、理解出来まい。…普段、大して使わないし。一番悔しいのは、言ってることは全部分かるのに、反論する実力のない本人なわけですが…。
 大概、習得が遅れるのは、意外に「感情表現」に関する単語だと思います。

 これは多分、日本語でも、量も質も実用回数も違うけれど、活用法に対する苦労は、そう違わないと思われます。

 話が大分逸れてしまったけれど、このアルバムは、出来るなら質の良いコンポで、広い部屋でそれなりの音量で聞きたい。
 
 白樺並木を思い出す、UKのスローテンションな景色に浸るときは、…レモンティーが良く似合う。 

ワインと鶏。

2007年11月26日 日常
 かなり集中してドールメイクをしたら、自分がすっぴんで外出してしまいました。失敗、失敗。

 やっと、ジョルジュ・ドゥ・ブッフのボージョレー・ヌーヴォーを飲みました。ワインに合わせた料理は、Coq aux vin(鶏肉の赤ワイン煮込み)と、簡単なヤギのチーズを使った白ワインビネガーのサラダ。それと、ドイツのクルミ入りライ麦パン。
 若さが売りのワインだけあって、ワインの深みへと移りゆく前の、葡萄ジュースのような新鮮さと、甘味が特徴でした。一言でいうと、「思春期の味」。味は軽いけれど、アルコールはしっかりとききました。今年は、意外に色合いも濃いめでした。

 豊洲のららぽーとに行きました。
 パイプオルガンのついた、ショッピングセンターは珍しいと思います。不意打ちで演奏を始められると、「オペラ座の怪人」のようなどっきり感が味わえます。
 お外は、ドックがあって、浅草行きの船が出ていたり、小さなドッグランがあったり…。
 スタバでコーヒーを買って、海沿いのベンチで休んでいたら、子供のかくれんぼの『壁』にされてしまった。…動けなかった。
 ふと、振り返ると、何故か一面の南天(?が。更に観察すると、1?以下の極小みのむし達が、風にふるえていました。
 人工的な場所にひっそりと息づく、野生の存在に、ほっとしながら、コーヒーを飲んでいました。
 …ケーキの箱を開けたら、犬にものすごく覗き込まれた。
 夜のイルミネーションは、とっても雰囲気が良くて、綺麗でした。
 イルミネーションの間から、切り抜いたような金色の満月が見えた。

 人も月も、集い合う、冬の夜。
 

小さな種。

2007年11月22日 日常
 摩天楼を歩きたい。
 シカゴの街中みたいに、どーんと広い道に、上を見上げる気すらなくなる程に巨大なビルの下を、12月の景色を眺めながら歩きたい。
 一画には、煉瓦造りのスラム街。
 郊外のプライベードゾーンの住宅地の、信じられないくらいの静けさ。
 この対比を46階のマンションから眺めていた日々が、懐かしい。

 一方で、強力にフランスに帰りたい。
 個人的には、パリは全く落ち着いて歩ける街でもないが、リヨンは散策に向いていると思う。
 それでも、いかにも北の街らしいパリの気質に触れながら、ココアを飲んで一息つく瞬間が、恋しい。灰色の憂鬱さも、いつの間にか愛着が湧いてくる、不思議な街なのだ。
  
 思い出の場所を全て巡って、…来年こそはと願うことがある。

 12歳の頃に、パリで出会ってから、今、一緒に人生を歩んでいる彼…。今、一緒に歩いたら、あの頃の顔に戻るのかな。それとも、お互いが変わったことを再発見するのかな。

 新しい扉を開けるには、一度原点に還りたい。

 今年最後の、バジルの種の収穫。
 最後の力を振り絞るかのように、今までで2番目に肥えた種を残してくれた。
 その勇気に、切実な願いに、応えたい。
 もし、全ての動物が、それぞれの種族の間で、一生をかけて何かを創造する習性があったら、どうなのだろう。

 人のように、自分を追求しようとして、作品を創造するだろうか。
 生きるために必要なものが、便利性を兼ね備えた遊び心に移行した製品を、生産するだろうか。
 環境に適応して、変わりつつある、住居や食事が、一旦多種族のものを取り入れた後に、独自の料理に進化するだろうか。

 寿命の長さはそれぞれ違うが、ただ生きるため以上の何かを、一生をかけて全ての動物が創造したらば……。

 こんなことを考えてしまうのも、多分、人間だけ。

 樹羅がわらう……。

 『芸術を追究し、創造することも、あなたにしか分からない、“生きるための何か”である筈……』

 それぞれ、手段も表現も、違うというだけのこと。 
 ならば、何を求めて、考えていたのだろう?

 多分、……分かり合える何かが欲しくて。
 “一生をかける“ということについて、他の生き物に尋ねてみたくて。

 手を休めると、時が止まってしまいそうな気持ちを、振り払いたくて。

その瞳が。

2007年11月19日 日常
 インフルエンザの予防注射にやっと行きました。
 院長先生直々にうってもらいましたが、「いくよ〜。痛いよ?」と言ったときにはもう、ほぼ終わっている。
 注射が苦手な人をよく心得ている。それに、針の跡が分からないくらい、上手。

 ・ドールの瞳・
 
 いかにも、アジア系な顔の、某外国童話主人公のお姫様ドールを、貰いました。
 どこから見ても、アジア人顔。
 その晩のうちに、……描き直してしまいましたとさ。
 それで欧米人顔になったかというと、…多分、「日本人が描いた顔」になったのでしょう。
 肌や鼻や口や色々と特徴はありますが、特に瞳は大きなポイントと思う。他のドールでも、アジア系か、欧米系か、割とぴんときやすいところ。
 このお姫様ドールについて言えば、まず、型から色々言いたい。顔の彫りが浅い、鼻が低く若干潰れ気味。
 目は、三白眼で、かなりのつり目で、瞳が顔の端までいっぱいに描かれ、かつ瞳が大きく見開いている。
 目のキワに黒いアイライン、赤紫のシャドウ…。
 イメージが変わっている。三白眼のお姫様って……。
 硝子の靴の、童話のヒロインとはちょっと見えない…。
 付属のお洋服もほつれまくりで、気の毒なので、手直し中。
 綺麗にしてあげるのも、また、楽しみの一つです。
 しかし、この手のお姫様ドールを貰うのは、…正直、ちょっと、照れます。子供の頃なら、素直にドールがどんな顔でも、遊んだのでしょうね。今は、いかに美術品にするかが、目標です。

 ベランダを開けたら、くるっぽー夫妻(鳩)と鉢合わせをしてしまった。寒くなると、彼等は何故か室外機の側にやってくる。
 あまり見ないフリをすると、巣作りをされるので、可哀想だけどなるべく脅かすようにしている。
 そういえば、鳥の瞳は一見まん丸だけど、白目も実はあるんだな…。インコとか、可愛い点目に見えるのにな…。

 今日こそ、花火とディズニーまで足を運んだのに、強風が吹いてきたので仕方なく、断念。
 しかし、イクスピアリで、鴨のオレンジソースとエール酒で大満足。どこかで、延々とくだを巻く、教師軍らしき人々がいた。

 童心のディズニーランドの周囲は、大人の瞳をした奴らに囲まれているのだ。 
  

泡沫の…。

2007年11月16日 日常
 私は活用したことがないのだけど、…時々、ドールのオークションページを見ます。意外と、メイク等吸収するものが多いので。……高額なものは、本っ当に、高額で落札されていく。中には、買えなかったものも高額で出品されている。
 イソップな気持ち。
 『あの葡萄は、すっぱいのさ!』
 取引できる人は、凄いな…。

 珍しく、リアルな悪夢で明け方に目を覚ました。
 凄惨な光景に、泣いてしまうくらい。
 よく、あまりのことに、悪い奴が“毒気を抜かれる”というのがあるけれど、見せたらそうなるだろうと思う。
 私の場合は…。
 寝る前に、足に張った、“休足時間”のせい…かな?
 本当に、毒を抜いていたのでした。
 まあ、疲労すると悪夢を見るという図式なのです。

 なぜだか今日は、飼っていた5匹のカニのことばかり、思い出していた。カニパパ、カニママ、カニ太郎、カニ次郎、カニ子。 軍隊制だが、人情味溢れる家族ドラマを見せてくれた。
 
 昨日まで、茹でたカニをテレビで見ていたのに、人間て本当に、勝手。 
 

アクアなゲーム。

2007年11月15日 趣味
 日差しが異様に暑いです。朝、ベランダでバジルの種取りをしていると、それだけで、肌がじりじりと熱くなってくる。

 ・アクアゲームのこと・

 当初のクリア条件はとうに終えたので、純粋に飼育する楽しみがあります。拘束時間が短いのも、助かるところ。こんな、ただ魚(?をひたすら飼育する単調なゲームでも、段々と勝手にドラマが生まれてきます。
 同じ水槽で、沢山の種を飼っていると、どれかの種が絶滅に追い込まれていきやすい。それを食い止める方法を考えるのも、意外と充実しています。毎日、生まれては、去っていく。

 どんなジャンルでもそうですが、『想像する余地』のあることは、大切だと思います。一秒先の展開が読めない。或いは、少ない情報量から、自分で膨らませるドラマ。どちらも、魅力的です。

 本物の水族館に行くのが趣味ですが、一つの水族館を、ずっと追いかけるのも好き。段々と歳を取っていく、イルカ達の姿を見届けるのも、またドラマがあります。

 ・物語のこと・

 情感豊か、感情豊か……。
 交感神経に支障のないように、行いましょ。どんなに心揺れても、頭の切り替え。

 今、やりたいこと。
 貯金して、フランスにお里帰りがしたい……。
 でも、ストの季節は、面倒。
 今でもバスの運転手とか、『俺の好きなときに発車するんじゃ!』と言って、わざわざ乗客を乗せておいて、漫画を読むんでしょうか。中学生にタクシーの相乗りをさせていたスト、おそるべしでした。突然、授業中を切り上げて、走って帰ったのも、ある意味、ストの想い出になった。

 まずは、温泉にでもつかって、アクアな気分になりましょう。

橙色の。

2007年11月14日 日常
 柿には、柿色というのがあるけれど、好きな食べ時は、橙色。

 オナガがいなくなったら、カラスが現れるようになった。
 もしかして、カラスもオナガに一目置いているのだろうか。
 オナガは、身体も同じくらい大きいし、気性も激しい。
 羽根の色は、とても美しい水色と黒と白なのに。

 僅かな隙を見つけては、ちょくちょく編んでいた、SD13用のセーターが完成。安い毛糸で、試験編みをして型紙を完成させたので、次回はチャコールグレーの上質の毛糸でアラン模様を使って編む予定です。
 人間用も、少しずつ編みたいな。
 1年前、ペアセーターを編んでみようと、彼の分だけ先に編みました。16玉も使って、一ヶ月半かけてセーターを完成。
 でも、力を使い果たして、…私の分まで辿り着けなかった。
 今年こそは、完成させなきゃ。
 お仕事がないときは、相撲中継をかけながしながら編むのが、好き。理由は特にないのだけど…。

 今更だけど、冬場の彼のお弁当作りはおかずに悩む。
 食べ応え、バランス、腹持ちの良さ、etc.の要求は、女性の弁当より遙かに、メニューにも、経費にも悩みます。
 夏は、さっぱりした、ローカロリーなものでも適当に埋まる。 冬は、熱量重視で、風邪予防とか、寒さに負けない体力のためにスタミナのあるもので、…メタボ予防に油物を控える…。
 大容量の汁物専門弁当箱を、誰か開発しないかしら。
 もし、販売されたら、真っ先に、クスクスを詰めます。
 
 日差しが暖かくとも、冬には冬の、過ごし方。
 
 最近、「幸せのハードル」について、話題になっているけれど、幸せを感じる幅が広くなればいいと私は思います。
 どこかの本にあった、「不幸と幸せとは、人生同じ数だけ訪れる」という言葉が好き。
 外は紅葉の並木道。いつの間にか、飛来していた、オナガの軍団がまたどこかへ去ってしまった。
 一昨日まで、紅葉の絨毯だったのに、昨晩の嵐で一気に、灰色の枯れ葉と化してしまった。
 これが、冬の魔手なのだ。

 客人が帰った後の家は、まだ陽気な余韻が残っている。
 自分が外へ出かけて、誰もいない家に帰って来たときとは、どうしてこうも違うのだろう。

 安心感と、温かな気持ち。

 気分が軽いうちに、仕事を済ませてしまいましょう。

笑う脳。

2007年11月9日 日常
 公園で、大道芸人がいた。
 自分の意図しないところで笑われると、いちいちBGMを止めて、突っ込みに入る。……正直、見ている方が集中力が散漫になって、うっとうしい。意図しない笑いを楽しんで、にやりと笑みを返すか、気の利いた返事をして、凄い芸を見せてくれた方が、素直に感心出来るし、場も盛り上がると思う。

 「笑う」というのは、学習によって発達するものと思う。
 
 例えば、海外に住んでいて、始めは分からなかった笑いも、一年も過ぎれば、気がつけば一緒に笑っていたりする。
 逆に、日本で関西の笑いだの、関東の笑いだの言うけれども、彼の東海感覚の笑いにも、未だに意表をつかれることがある。
 アメリカン・ジョークだろうが、ブラック・ユーモアだろうが、落語だろうが、まるごと文化や習性や国民性を学んでしまえば、大抵、意図が分かって笑えるようになる。

 ジョークとか、ユーモアとか、人を笑わせる言動は色々とあるけれども、……「動作の一発芸を見て笑う」は、一番苦悩する壁なのだ。日本の小学校の頃から、一度も笑えたことがない。
 チャップリンのように、ストーリーがあれば頭で理解出来るのだけど、…大抵、意味がない。
 関西の「擬音で笑う」も未だに理解不能…。
 彼に聞けば、「理屈抜きの、感覚で笑う」と言うけれど、一体、何を笑うのだろう?
 最も、漫才でも「いじめ突っ込み」は全然笑えない。
 海外では、「白痴」の笑いも難しい。
 これは全部、笑いを誘われるというより、「自虐的」で見ている方には同情と哀れみしか湧かないのだ。馬鹿にした笑いは、本当に腹が立つだけ。だから、「阿呆と思ってください」の態度も、理解不能…。悪意も悪気もないのは、分かるのだけど…。
 かといって、理屈漬けで、日常のくすりとわらう出来事を見逃すのも、惜しい。自然な笑いには、理由も国境もない。これが一番、解析不可能なことなのだろう。

 …ところで、私は、大道芸人が苦手なのです。
 大道芸は好きなのだけど、…中学の時に、海外で、家族で見物している時に、大道芸人から指名され、……無理矢理、頬にキスをさせられたことがあって…。
 当時、既に付き合っていた、今の彼にもしたことないのに!
 ドウラン塗った、見知らぬ外人に…!その場の聴衆も家族にも、何故か大喜びで拍手され、…私は悔し涙で逃げ帰ったのです。  
 というショックから、……4メートル以内に近寄れなくなりました。見たいけれど、近寄れない。

 タダ見の悪いお客さんかも知れないけれど、…拍手もするし、笑いも分かるので、許してください、と。

通過点。

2007年11月8日 樹羅の囁き
 突然、ドビュッシーが聴けなくなる時がある。
 思索の迷宮に入ってしまうから。
 そんな時は、ジョン・フィールドを弾くことすら、難しい。

 新しいことばかりではなく、古いものから、何かを見つけ出す。
 むしろ、心は遠い異国の足跡に。

 いつが、最高の自分かは、分からない。
 振り返れば、そこは全て通過点。

 取っておくのは、芸術心だけでいい。
 その大樹の果実が朽ち果てようとも、大地を肥やし、また樹木は実を結ぶ。

 根を枯らすような生き方は、したくない。
 育むもの、全ての存在も、忘るることなかれ。

 

一条の光。

2007年11月7日 日常
 親の腫瘍が良性か悪性かで、悶々と結果待ちをしていた、二週間。結果は良性で、「お祝いの食事会をしよう!」と誘われたのに、ホットしすぎて私が目眩で倒れてしまいました。
 昔から、ご馳走には縁がないんです…。とにかくも、良かった。

 久々に、親と詩歌について語り合う。結婚前は普通の光景でしたが、段々と会話をする機会も遠ざかり、最近では会えば健康や身近な出来事の情報交換ばかりだったので、とても充実しました。親の家系は3代続けて歌人であるため、幼い頃から、詩歌の話を聞くのはとても好きでした。様々な文化人との縁を聞き、その所縁の地を歩きながら、話を聞く…。それが親子の休日でした。
 
 歳をとり、互いに身体の故障が増え、それでも支え合い、励まし合いながら過ごす夫婦の姿。大家族で暮らせていればと思うことも、しばしばあります。
 親の姿は、やがては、私達の姿となります。
 夫婦の間で、気づき合い、言葉が無くても分かり合える引き出しを増やすことは、大事だと思いました。
 
 ……そんなことから、…たまには、良妻賢母を目指そうと珍しく考えた夜。

 どうして、……泥酔して帰ってくるかなー。
 鞄を放り出して、ソファで気絶。
 一度は、自業自得を教えるために、見ないフリでベッドに入ったものの…。
 風邪を引かれたらとか、ソファが酒臭くなるとか…。
 結局、起き出して、すぱーんと色々として、彼を寝かしつけました。
 翌朝には、酔いっぱり専用のみそ汁を作る。
 酔ったことすら覚えていなかった彼にとっては、この一杯が、言わずもがなの喜びなのだそうで…。

 こうして、…分かり合えることが増えるのでしょうか?…多分。
 何気ない日常の積み重ねが、いつか、歳をとって大輪の花を咲かせられれば、良いと思います。
 病めるときこそが、…お互いの存在の在り方を、一番考えさせられるときなのです。

夢見鏡。

2007年11月6日 趣味
 見た夢を、もう一度覗ける鏡があったらいいな。

 ・ドールのこと・

 20ミリのカデットブルーから、パープル系のグラスアイに変更しようと、色々と探してみる。
 一口にパープルといっても、ペールパープルや濃紫まで様々な種類があります。探しているのは、すみれ色。
 手作りのグラスアイが結構あるけれど、自分で思い通りのアイが造れたら素敵でしょうね。本当に見事な職人技です。
 気に入ったものが、海外もので、現在考え中。

 お針子さんのページでも思うけれど、良い物を造る人の、モデルのお人形さんは、いつもとても綺麗。この辺りにも、センスが光っています。
 SD13に黒のトレンチとダブルのスーツを、とても着せてみたい。家には4人いるので、プライベートスクールみたいにしたら格好良いと思う。○スト系にさせない演出が、必要だけど…。
 今一番の癒し系は、やっぱり幼SD「ゆき」。ピンクのフリルドレスを着せたら……お菓子みたいに可愛いです。最強に可愛い娘だと思います。水色の天使の翼をつけると、見ているだけで、幸せな気持ち。

 ・創作のこと・
 
 『お伽噺ではない、ファンタジー』。『現実ではない、ファンタジー』。この辺が、ポイント。昔、授業で、児童文学者の教授に、ファンタジーは不可思議が溶け込んだ世界で、メルヘンは不可思議と隣り合わせの世界と教わった。自分は比較的メルヘンの方が長かったので、ファンタジーへの区分けには未だに戸惑う節もある。しかし、メルヘンは「神話・伝説」とは対極のものという定義があるから、自分の中では、「メルヘン以外のもの」がファンタジーに盛り込めるという解釈でも区別したり。また、メルヘンのようにどこか教訓的なものは含めなくても、テーマを一本通すことで成立するのも、ファンタジーと見ている。往々にして、社会的なテーマや千里眼的な魅力がるのも、ファンタジーと思っている。
 
 両者の留め金や境界線が外れるのが、『夢』。
 『夢』の中では、どんな世界も成立してしまう。
 場面展開は起きている時よりも、圧倒的に切れがある。
 そうして、見ている者に妙に納得させる説得力がある。

 彼の、暴走する名鉄パノラマカーの目覚ましで、起こされる。
 
 『夢見鏡』が、欲しいです。

硝子。

2007年11月5日 樹羅の囁き
 大正浪漫硝子を、買いました。
 硝子というと、江戸キリコ、薩摩キリコ、バカラ、スワロフスキー、ガレ等々……。
 どれも硝子と呼ばれるのに、風合いが違うので、面白いです。純度や精度やカットが、個性を与えていく。
 
 大正浪漫硝子の、淡い色合いが好き。
 はかなく脆い繊細さに、凛とした佇まいをみせて、上品なフリルの縁は、まるで、物静かなお嬢さんのよう。
 和の硝子は、木の箸やスプーンが良く似合う。
 銀や金のフォークと華やかに着飾らずに、しっとりと使う。
 緩やかな曲線を傷つけない、優しさ。
 時を重ねる楽しみを、教えてくれる。

 そこまでもが、大正浪漫硝子の、美しさ。
 難しいお題に手をつけて、創作をしているので、心が大嵐です。
 それでも、この力こそが、作品に魂を入れ、また成長するに不可欠なものでもあるのでしょう。
 内側から溢れる感情の嵐を、制御しつつ、形づけ、言葉にして、作品に込める。
 制御に失敗すると、…現実にバーストしたくなります。
 近年、忘れていた感情を容赦なく使っていくので、眠っていた脳がたたき起こされる感覚です。こんな脳トレもあるのかと思うほどです。
 日常では、歳と共に自分で振り分けて落ち着くものですが…。

 徹底的に感情が中心の創作をすると、……私の中に眠る、獣が目を覚ます。
 創作の荒野を駆ける獣。
 野の果てまで行き、限界を超えろ…!

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