あっという間。

2003年1月16日
 とても早い一日でした。ハイ・ストリートに買い物に行って、夕飯食べてテレビ見て…。

 USBポートを増設。PCショップで見たら8000円もするという。思い立って「ALGOS」アルゴスというデパートに行きました。店内にカタログだけ置いて、お客は側の機械で在庫を調べて、番号記入してお会計。そして商品を貰って帰る。ベッドもテーブルも何でも買える所です(但し自分で組み立てる)。USBポートを半額で売っていました。さすが。

 お夕飯にお好み焼きをしました。キャベツてんこ盛りで、貴重な山芋を使って…。

 食べながら相方がテレビをつけた時のこと。私はテレビに背を向けていたのですが、突如、格闘ばりの司会者の声が。何気なくクルリと振り向くと、何と「ロボット対決」でした。

 …日本のとは全然違います。「ROBOT WAR」と言って、武器を搭載した6機のロボット達がバトルロイヤルで最後の1機になるまで戦う番組なんです。

 いや、戦う…凄いです。戦闘のステージには、炎の床、落とし穴、吹き飛ばす床、天井から金属の箱が落ちる、HOUSE ROBOTという凶悪なロボットがいて陣地に入るとやってきて掴む、切る、ひっくり返す、ハンマーで潰す。

 回転ノコギリ搭載とか、自爆装置着きとか搭載したロボット達が破壊し合う、熱い闘技場という感じです。どんな人達のチームが作るのかと思ったら、家族とか友人同士とか、何だかほのぼの。…どこからあんな凶悪な発想が?という位。

 あっけにとられて思わず見てしまいました。こんなに凄い条件下の戦いで、生き残るロボットはまさに最強。結果はシンプルが最良ということですね。子供達に大人気らしいです。

 平和にのほほとしていると、強烈に印象が残る。戦慄のお夕飯?でした。

色々。

2003年1月15日
 昨晩、テレビで「蒸気エンジンのメリーゴーランド」を復活させる番組を見ました。模倣する技術も興味深いもので、最後に無事動いた時、感動しました。エリザベス女王の父であるジョージ6世も乗ったそうです。

 たった3人で取り組んでいるのですが、仕事を終えて爽やかに笑う姿が、かっこいい人達だと思いました。

 相方の論文が落ち着いたら、どこかへ取材旅行に行きたいなぁ。イギリスの古城を直に見たい。発明の歴史に触れた本が欲しい。知りたいことが色々ある。

 本当、24時間じゃ足りない。

 どうでもいい会話:

I「サンドイッチてサンドイッチ伯爵から来てるんだっけ?」
M「そうね」
I「カード・ゲームしながら食べてみたことからついたんだよねえ」
M「もし、彼の側にお母さんがいたら、[そんな行儀の悪いことは駄目ですっ。]と言われて誕生してなかったねえ」
I「・・・・・・」

 本当、どうでもいい会話ですみません。

 
 

ああー。

2003年1月14日
 今日から相方の大学開始。また日中一人になるのかあぁ…。寂しいの。そのお陰でお掃除がとてもはかどりまs。いや、徹夜で論文書いて寝てる人の前でばたばた出来ないので、結構気を使ってたんですよ。…これで羽が伸ばs(以下自粛)。いえいえ、寂しいですとも。

 もともと七夕な付き合いだっただけあって、離れると頑張っちゃいます。帰って来た時に何を驚かせてやろうか考えると、自然と料理や飾りも楽しくなってしまったり。

 しかし、問題は相方が不在の時に限ってやってくる。「歩く洗濯機」。

 フランスにいた時もそうだった。洗濯機の回転が横を向いているせいで、脚が不安定だとロボットよろしく歩く、歩く。そして終わる頃には洗濯場のドアを内側から塞いで大騒ぎになったもんです。

 イギリス現在の洗濯機は台所にある。シンクの下にすっぽりおさまっているのだが、これのせいで、脚を固定し直すことが出来ない。こっちの洗濯機は馬鹿に重いんです。人1人の力ではどうにもならない。まして女性の力では。

 最後のロングスピンに差しかかった時、洗濯機が突進してきたっ。ホースを引き千切られたら困るので電源切りました(泣。

 で、後は相方に任せることにして、気を取り直して餃子の皮をこねこね。今晩は餃子鍋にするぞー。

 主婦業も本格始動。頑張るー。

気紛れ。

2003年1月13日
 「カモメてどうして集団で同じ方向をむいて座るんだろう」…屋根の上で日光浴しているのをよく見かけます。

 今日は樹羅の囁きを。リスの見る夢。

「夢を見る時、何を思うだろう。
やわらかい風。耳に心地よい木々のざわめき。
輝きながら波打つ草原、高く鳴く雲雀の声。
木漏れ日に隠れた詩。

彼方に光が去った後、藍色の空に青い光輪の月が浮かぶ。
闇の大海原と化す草原。静寂を破る鋭い風の声。
月明かりに照らされた街道に微かな影。

その影は誰?どこへ行くの?」

「古の町へ。…さあ、もっとお眠り」

 夢の中ならどこへでも行ける。

伸び。旅。

2003年1月12日
 電話が鳴る。とる瞬間にいつも心の中で「英語?日本語?」と動揺します。…ほっ、日本人だった。

 昨晩HPで色々中世を読みましたが、「中世」と言っておきながらルネッサンスの話をされると混乱しますね。一応、エンカルタの定義では13世紀までとなっています。

 最初は小説のネタに何か使えないかと思って読んでましたが、今はただの研究心です。
 ドイツのHP読んだ時、旅のことを懐かしく思い出されました。

 3歳半〜7歳のフランス滞在はかなり旅行をした方なので、ヨーロッパの各地を訪ねた筈ですが、子供だけあって記憶が子供です。

 「オレンジ食べた」「砂時計買った」「飴もらった」(←スペインの記憶)…涙。今なら、車に乗っている時、「景色を見なさい」と親が言う気持ちが良く分かります。…乗り物に弱くて眠ってました。

 そんな私もドイツのハイデルベルグは良く覚えています。建物の風格とか、トランペットの演奏とか、地下の酒蔵?とか。ワインの試飲でそこのおじさんに白ワインをちょこっともらったこととか。

 旅行と言うと、車の後ろにいつもキャンプ道具が入っていたことや、夕飯の買い物のつもりでドイツまで行ってしまったことや。合言葉は「みんな一緒とパスポート」。あんまり書くと家族が見てるかも知れない(汗。

 これからは私が自分で旅を演出するんですね。旅の思い出は幾つになっても宝石です。

 再び訪れて、変わってしまった風景の中に変わらないものを見つけたら、涙が零れるかも知れない。

 だけど、そんな旅がしたい。

(取り込み中)。

2003年1月10日
 心の中がお喋りになる日は、何故か日記らしいことを書けなくなる。

 町の本屋で英語版を見かけてから、「ボートの三人男」という本を思い出していた。作者はジェローム・K・ジェローム、訳は丸谷才一だったと思うが、イギリス的なユーモアと滑稽が詰まった上質な本だ。

 日常にいかにもいそうな人物像(犬に至るまで)が盛り沢山で、これが19世紀に書かれたものだと思うと「ああ、今でも変わらないなぁ」とつくづく頷くところが多い。

 19世紀当時ではテムズ川の歴史的、地理的なことを記された本として読まれたというのだから、ユーモアは普通に浸透していたのかも知れないと勝手に考えてみる。

 例えば釘一つ打つのに、「俺がやるから手を出すな」と言いいながら、釘からハンマーから脚立から周囲に全部持ってこさせて、本当に釘を打つのだけ一人でやる人っていそうだ。

 この本が今でもイギリス国内の旅行書として置かれている辺り、19世紀から評価が変わっていないのかも知れない。

 そして砂の中から美しい貝がらを探すように、上質の本と出合うことを夢見ている。本買いに行きたいなー。

雪の日。

2003年1月9日
 朝からずっと粉雪が降っていました。夜になってふとカーテンを開けたら漆黒の空にくっきりと月が輝いていました。雪に反射してとても綺麗でした。

 自分らしくいることって確かに難しい。日本の友達や家族と会って話したいよー。ここに一人でいると時々思う。自分にとって社会とはテレビの中ではなくて、取り巻く環境の中に確かに自分が築いてきた関係の人間がいて、思考に同調や反発の刺激を受けたり、違う生活、違う時間を過ごしている人との交流が大事だということ。

 まさに身を剥れた。家族も友達も本もCDも、お気に入りのものは何一つない。新たな環境をここで作り出していて、それは、幸せに過ごしていると思う。

 厳しいのは、自己を形成する要素。ここの国内在住同士でも交流はありますが、圧倒的に社交。それは当たり前のことだし、立場上必要なこと。しかしほっとする付き合いもしたい。本当、幼馴染の友達に会いたいです。

 身一つで勝負てこんな状況。

 どうして小説に緊張してたのかは分かった。

 言葉って使わないとね。感情て使わないとね。明るく「気にするな。深く考えるな。どうでもいいじゃないか」という優しい励ましにも、いつの間にか退化させられたりもします。その通りにするのは楽だし、肩の力を抜く時にはいいけど。

 雪って降るとき粉でも積もりに積もると大変なことになる。だから、心の雪も粉のうちにここで溶かしてしまいます。

イメージ。

2003年1月8日
 今朝起きてカーテンを開けたら銀世界でした。買い物に行く頃には晴れていましたが、一日中道路が凍結したまま溶けないところがやはり寒いんですね。

 お夕飯は「子羊の香草焼きシェリービネガーソース」。これは美味しいっ。そして幸せで創作の頭がぼぅとして使いものにならなくなりました。(泣。

 創作には心の渇きが欲しいですね。大学で一人暮らしの時、やる気のわかないレポートに手をつける時、目の前にハンバーグのせた皿を置いて「これが終わったら食べられる」とかやると、妙に集中力が上がったものでした(おい)。

 足りないものが創作に反映されることがあります。小さなことから文章に表れます。髪切りたいと思ってるといつの間にか主人公に言わせてたり、靴買い換えたいと思ってると主人公の靴をぼろにしてたり、服欲しいと(略。

 心に悩みがたまるとふと紙に漫画書いて問答させてたりする。(昔は人に悩みを話せない人間でした)。周りに人が沢山いる時は孤独な話を、独りに潰れそうな時は登場人物の多い話を書いてたりしました。心のままに。

 現実と相反するイメージ。欲望?我がまま?憧れ、理想?渇望。

 しかし私と対極の思考を持つ相方の『ぬいぐるみ』のイメージを考えるのは奥が深い…。

 

考え事。

2003年1月7日
 相変わらず寒い。一日中紅茶を飲んでいました。

 中世について考えていた。11〜13世紀になるわけだ。普段何気なく想像しているのがルネッサンスに結構足を突っ込んでいたりして、意外と頭の中で仕切れていないことに気づく。
  
 ヨーロッパの旧市街を探っていくと資料が見つかるだろう。頭の中で、ヨーロッパの旧市街の中心=教会、新市街の中心=商工会議所、商業地の中心と仕切って町を見直すのは面白い。

 余談だが、フランスのリヨンのように歩道優先から発達した都市の研究も面白い。おかげで恐怖の一方通行だらけの車道の町とも言えるが。一本間違うとスイス行きの高速道路に…。

 考え事は置いといて、相方(I)とのある会話。

M「私、どんな人に見えるのかなぁ…」
I「…そうだなぁ。『ぬいぐるみ』。」
M「どう評価されてるのかまるっきり分からないんだけど」
I「ぬいぐるみを想像してごらん」
M「(取敢えず現実的)見かけより値段が高いでしょ、何度でも洗えるのが良で、一生のお友達。手に取ると、生命が宿ったように感じる。物語が広がる」
I「(笑)。そりゃ、俺のぬいぐるみと発想が違うらしい。むしろ反対でs」

M「…反対?!ということは、見かけより安い、洗浄不可(何)、一時のお友達、接しても生命反応が無い、物語が広がらない?!」
M「(怒)お世話になりまs」
I「おいー!」

…未だに正解を聞けてません。『ぬいぐるみ』な人って何なのー?


冬。

2003年1月5日
 今日は−8度の世界でした。夕方にちらりと雪が降りました。しかし空は青空。あの雪はどこからやってきたのかな…。

 現実仕事でちょっと心に余裕がない。合間にリラックスしても緊張の糸がピンとどこかで張っている。こんな日は樹羅の囁きだけで。

 冬…。

「冬は優しいのか、優しくないのか。
 
 冬枯れの野に人影はなく、木々は眠り、動物達も何処へか帰る。
 見えない大きな静寂が冷気となり、厚い雲が憂鬱を包み込んでいくのだ。
 
 だが冬になると生命が恋しい。営みが愛しい。静寂は心に知を温め、冷気は手に温もりを呼び覚ます。動くものを目にすることに、喜びを覚えさえする。

 一歩外に出れば体力も精神さえも厳しく蝕む冬。春や夏になれば当たり前の小さなことを嬉しく思う。そして心が潤されていく。

 冬は優しいのか、優しくないのか…。」

 今日は奇跡の青空。ヨーロッパの冬は曇りばかりで本当、日本晴れが恋しくなることもありますね。

町へお出かけ。

2003年1月4日
 外は顔が凍るくらい寒い。相方の論文の息抜きで町へ外出してきました。冷たい霧雨の中をてくてくと歩いて坂を上り、目指すはフィッシュ・アンドチップス専門店。

 冷え切った体に熱々の料理はとても美味しかったです。毎回CODのフライばかり食べています。お皿からはみ出すあのボリュームはとにかく凄い。チップスをなかなかクリアできません。

 そして本屋、CD屋とおきまりのコースを歩く。CDで「チャーチルの演説」があるのは、いかにもイギリスらしいと思いました。「 OLD
GLORY」という昔の技術紹介の雑誌が今日の収穫。蒸気エンジンはデザイン的で見ていて面白い。

 もっと収穫は大根と里芋と山芋を見つけたこと!…出会うまで長かった。

 そして最後は謎の風景。前は墓地に「結婚記念植樹」があったことだが、今日見たのは、墓地に「自然史博物館」という看板が…。段々イギリス的ブラックジョークに見えてくるのは私だけなのでしょうか。

 年が明けてから、自分に緊張が走るのが分かる。今年修士をとったら秋には帰国が待っていることです。ああ、またあの手続きと財政作戦が…。心して、滞在を楽しもう。

そのまま。

2003年1月3日
 今日も家のこと。ちょっと、ツクールして、やっぱり家の事務的なこと。その合間に寝正月。
 年の初めに気合入れてお菓子でも!と思っているところに相方が大学帰りに大量のお菓子を土産に買ってくる。buy1get1free「2個買うと1個タダ」の誘惑は激しかったらしい。冷凍庫を開けたらアイスまでも入っていて笑いました。嬉しいけど全部食べたら…後が怖いよー。

 正月のテレビはアクション映画ばっかり。他は猿の惑星か新しいホームズ。バッキンガム宮殿のプロムと、小沢征爾が指揮ではないウィーンフィルのコンサートが唯一のクラシックでした。

 ウィーンフィル、久し振りに聞いたけど、演奏がちょっと変わったような…?シュトラウスのワルツはもともとしゃっきりしてるけど、何だろう、ちょっと今年のは優雅さが欲しいような。気のせいかな?

 眠れないとポルト酒を飲みます。グラス1杯で熟睡出来るのは安上がりですね。寝酒はシェリー酒のコップ1杯くらいがちょうど良いと思います。

お正月。

2003年1月2日
 明けまして、おめでとうございます。

 昨晩の年明けは、一斉に家の360度から花火があがって心底びっくりすると同時に、犬のように家の中の窓をいったりきたりして見入っていました。

 今日は家の仕事だけ。創作はなし。現実だけ見つめる日。

 まあ、ぼんやりと考えることはあります。私は創作する時、大半が夢が基です。長い間、「夢日記」なるものをつけていて、そこからネタを引き出してくる。「夢日記」→漫画→小説と変換することが圧倒的に多い。

 それで、思うこと。小さい頃の夢の方が、「願望」をもとにした夢が多かったと思う。大きくなるにつれ、恋愛だったりファンタジーだったりと変化し、見てる私も「ジャンル」をいつの間にか分類するようになっていた。

 夢が基でない創作は、童話を書く時は現実に対して何かを思った時だけ。ファンタジーを書き始めてからは、世界に存在することを楽しむ作業が増えた。
 そして、ファンタジーに「存在意義」をもたせるようになる。子供から大人の視点に変わるように、ファンタジー世界は広がり、問題を抱えるようになる。

 今でも、「夢日記」がもとの、ジャンル分けされない小説が沢山埋もれている。恐らく、他人が見たら何が言いたいとか、そんなの分からないだろう。突飛な場面展開、不可解な結末のものなんか沢山ある。

 同じ脳内から生まれたもの。これも創作であることに変わりはない。

 今晩はどんな夢を見るだろうか。

いよいよ年越し。

2003年1月1日
 31日です。例によってワインとかチーズとか買って、のんびりと宴しながらテレビを見ています。花も飾り変えたし、準備OK。

 今夜の年越しテレビは…。ありゃ、クラシックコンサートやってない。バッキンガム宮殿のPOPコンサートがメインらしい。でもジュビリー記念(エリザベス女王の在位50周年)の録画なんですよ。他も録画ものPOPSが多い。手抜きかな?

 おお、チャールズ皇太子一家がいる。王室が大うけしてる姿も珍しいかも。ブレアもいる。サー・エルトン・ジョンとかロッド・スチュアートとか、色々大御所がいるからPOPSの方がウケるんですねー、きっと。取敢えず熱い雰囲気なので良しとしますか。 

 年が明けるまで後1時間。もう、過去を振り返りません。惰性だった時間の流れを断ち切って、新しい時間を手に入れる。
 私にとって、年越しには沢山の思い入れがあります。それは、日本や海外だったり、家族や一人ぼっち、友達とパーティー、結婚後の帰郷、あまりにも年越しの姿が変化してきたからかも知れません。

 そして、1年ずつ、皆が元気で無事に過ごせたことを喜んだりするわけです。

 …しかし、こっちのロック・シンガーは年配になるほどかっこいい気がする。熟練していくからなんでしょうか。

 来年も、実り多き年でありますように。
 そして、良いお年を。

年末。

2002年12月30日
 今日はテレビで「ロイヤルもの」が多かった。「王室料理の番組」では上品なフィッシュ・アンド・チップスを見た。

 タラのフライとポテトフライに酢をかけて死ぬ程食べる大衆料理だが、王室になると、量も盛り付けも上品。あまつさえ、手の込んだソースが添えられている。3匹のコーギーちゃん(犬)のご飯ですら、内容がうちより豪華(おい。さすがです…。

 「ジュビリー(在位50周年)」の式典総集編とか色々やってました。ビデオに録画。

 年末テレビで「映画名場面100選」を連日やっていますが、バスターキートンは改めて天才だと思いました。スタントマン無しでよくあれだけやれるなと驚いてしまいます。コメディもああなると奥が深い。

 興味深いのは「ヘンリー5世」。絵の中から出て来たようなカラフルな戦の世界。映画の構図まで絵のまんまなので笑えますが、勉強にもなりました。全身鎧を着て馬に乗れるんですね。最も、乗るとき、体を吊るさないといけないのが、何とも間の抜けた感じがしますが…。

 もうすぐ年越し。お掃除、料理、年賀状、創作、etc…。頑張りましょう。
 
 

お出かけ。

2002年12月29日
 町で年末セールが始まったので、お出かけしてきました。久し振りに服買ったり、ティーポット買ったり。

 最近、気温が10度前後ある。とても暖かい。そのせいか、町の中心にある小さな教会の墓地に、桃の花が咲いていた。…て、まだ12月なのに。…いや、それ以上に、「結婚記念の植樹」と書かれている。墓地に植えるんですか?

 まだ30%程度の値引きなので、今後に期待。電器屋さんも3分の1プライスになっている。ゲーム関係も安い。3for2(3枚で2枚分の値段)というお得意の値引きもしている。PSソフト、横文字なんだからPS oneで使えないのかなぁ。

 と思って見ればしっかり「PAL」仕様。まあ、横文字とかいう問題じゃないんだけどね…。つまんないの…。

 外食もしたし、CD屋も覗いたし、お気に入りの文房具も買えたし、満足、満足。

 明日から、節約でパスタだー。 

引き出し。

2002年12月28日
 ニュースによると、イギリスの学校でも集中力や交感神経が破壊されたり、暴力的になる子供が増えているそうな。20人に1人というデータは凄い。注意欠陥障害にまでなって薬を投与は22万人もいる。色々どこかの国と似ています。

 反面心配なこともある。食品添加物の影響によって子供に引き起こされる状態の中に、上記の反応が含まれていること。市販の離乳食に含まれる食紅を摂取しても同様のことになるという。

 家庭や社会の問題はともかく、こういうのは怖いですよね。

 それは置いといて、学校の授業のように時間を割って色んなことをする日々です。焦らず、弛まずという感じで。

 知識を蓄え、熟成させてセンスと共に引き出す。自分の引き出しは多い方が使えるカードが増えそうですね。「勉強する」て言葉はかたいけど、要は好奇心を自分のものにするだけ。知識は自分の中で消化されて初めて教養になると思う。昔、「覚えるだけなら九官鳥でも出来る」とよく言われたもんです。

 しかしセンスは「一日にして成らず」だと思う。これを育てるのには時間をかけたい。人間を磨くことだと思います。自分なりの哲学を練り上げる作業でもあるかも。

 何にせよ、知的遊戯で終わったらつまらない。沢山の経験を積んで成長したい。かたーい話はともかく。

 パズルゲームをスポーツ感覚で遊んですっきり。あれを理屈でじっくり組み立てられる人は凄いなぁ。…修業が足りないんだろうか。

 
 時差でまだクリスマスイブにはなっていません。一日ずつずれてしまうとこういう時、残念かな。わざと今日書かないで合わせようかと思ったけど、やっぱり書いてしまう。

 スランプ抜けてからゲーム制作の勢いが止まらない。誰かにプレゼントする目標があったお陰なのかも知れないけど、何かを「完成させる」時は小説でも音楽でも自分との勝負になる。

 今はピアノの時と似ている。小難しい自分も、力の入った気持ちも、生真面目な気持ちなんかもうどこにもない。

 目を閉じなくても感じる。自分がこの「世界」の中にいて、その空気を吸い、土の匂いを嗅ぎ、どんな服を着てどんな物を食べて、どんな風に動いているのか・・・。

 変数とか数字とかスイッチとか、組み上げたものを入力してても、セリフを直していても、それが全部人間に見える。感じる。画面が自分の目に見える。

 もっと本当は理性的に淡々と作るものなのかも知れない。全てを用意して打ち込むだけなのかも知れない。

 だけど、世界は私を飲み込んでしまった。今なら、出来る。ハードルを越えられる。そういう不思議な感覚にとらえられている。
 
 この結果はまだ分からない。クリスマスに終わらないかも知れない。

 それでもやるだけ。まだ世界から帰るわけにはいかない。
 今日はとっても「レガイアな日」。(某霧の世界のゲームですな。古いけど)。

 テレビを見たら馬が障害物競走をしていました。霧で真っ白でどこに馬がいるのかすら分かりません。

 ツクールの合間にオペラ解説を読みました。ヴェルディのオペラ悲劇「トロヴァトーレ」。生い立ちと運命と恋敵の熱い悲劇です。最後にヒーローもヒロインも死んでしまいます。で、恋敵がヒーローを処刑したら実はそれが探していた弟だったとかいう話ですね。

 HPを色々読みましたが、初心者用の解説は面白かったです。シリアスでないけど、内容を小説風に書いてる筆者の「突っ込み」に笑いました。

 オペラというとモーツァルトの「ドン・ジョバンニ」が好きですね。悪者にして最悪の色男のドン・ジョバンニをライモンド・ルジェロが歌っているのは絶品です。特にオペラを映画化したのが好きで小さい頃から何度も繰り返し観ています。曲が美しいです。

 ヒロインの父親である騎士長が殺され、後にその墓地の騎士の石像の前でろくでもないことをまた言ってると、石像が言う。

「…そんなことを言っているのも明日までだ」
ドン・ジョバンニは驚きながらも高笑い。
「幽霊のお前なんか怖くないぞ。明日のパーティーに招待してやる」

 …それで本当に石像がパーティーにやって来て、当然みんなびっくりして逃げちゃう。そしてドン・ジョバンニは追い詰められて炎の中に成敗。…石像、良くやった。
 この騎士長の石像がまた凄くいい哀愁を漂わせているんです。娘を魔手から救おうとして死んでしまった人ですしね。

 オペラは曲が美しいので大好きですが、物語がからくり仕立てで面白いですね。実は実はが気持ち良く話を転がしている。

 昔、大学の机上論文で「フィガロの結婚」の比較研究を簡単に書いたけど、ああいうのも続けていたら面白かったのかなぁ。
 モリエールとダ・ポンテとモーツァルト版ですね。面倒な研究に必ず喜劇とハッピーエンドを選んでしまいます。…飽きっぽいからなぁ。

 こういう話になるとどうも長くなりますね。最近ふにゃにゃだったので、ちょっとワクワクしてみた。

 やっぱり人生ワクワクしてなきゃ。


 
 
 

70%野生化30%日記

2002年12月21日
 理性は2%しかありません。終わってます。

 今日は一日中創作の日。ツクールスランプからやっと抜け出して、クリスマスまでのラストスパートに入る。

 創作にのめり込む時は予め音楽や紅茶(コーヒーよりカフェインが多い)でテンションをあげて集中力が高まった時に一気にやります。

 そして世界に自分が入った時は、自然に勝手につくったメロディーが頭に流れてきます。自分のメロディーが流れてきたら世界に入った、という感じです。

 そして今日はテンション高く野生化。「童話」ではなく「修羅」に入る時はパワーを必要とします。生存本能に任せて優しく穏やかでいたら作れない部分です。生き生きとした生命力が作品に命を与えると思っています。

 …うー、野生化すると性格がやや攻撃的になるので、人と話すのは極力控えます。自分にとって野生化とは普段の自分を破壊する力をもっているので。

 …お酒を飲んだ時のように呂律が回らなくなるのは謎なんですが。普段の自分を破壊する→言語中枢の破壊なんだろうか。

 余談ですがお酒は弱いです。けれど味を楽しむ方なので、飲むことはします。海外にいたせいか比較的小さい頃からワインはたしなんでいたかも。日本酒で晩酌も好きだけど、最近やらないな…。ビールは普段はコップ3杯、飲める時で6杯が限界。

 イギリスはパブの国だけあって、スーパーで売られているビールの数がさすがに多いです。瓶の方がアルコールも苦味も強いのが多い。結構美味しいのもあるけど、全体的にアルコールが効きやすい。

 お風呂上りになど飲んだら一発で酔うこと間違いなしです。

 あーあ、海を越えたお隣はワインの国なのに。ここはボージョレーヌーボーなどどこ吹く風。個人的には赤ワイン派でギガールやポマールやシャンベルタンが大好きだけど、それ以前の問題だな。酒屋さんがビールだらけ。

 牛肉のビール煮でもするか…。

 当分野生化は止まりそうにない。

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