氷になりたい日。

2003年8月10日
 とうとう根負けして扇風機を買いに行きました。このタイミングで買うのもね……。後一ヶ月半しかいないんだけど……。

 BQ(ホームセンター)に行ってみたら、どれも綺麗さっぱりに売り切れて、棚の片隅にかろうじて3台だけ、卓上の扇風機が残っていました。それはメタリックシルバーに塗られた花みたいな形の扇風機なんですが……。
 ちょっと回した感触を試そうとしたら、羽根が「ぷにっ」とした。

 箱の隅に「Finger Safe fan」と、誇らしげに謳っている。もしかして、スポンジを塗装しただけですか。
 それでも、お手頃な値段で軽かったので、2台買って持って帰りました。
 風は……最強で微風かも。うーん。それでも涼しくなりました。

 さすがに氷が恋しくなります。

 日本にいたとき、葛西臨海公園の水族館に行きましたが、暑い日の水族館はまた普段と違う顔をしていると思う。

 ペンギンを見に行ったら、皆浮いていた。
 泳ぎもせず、ただ、氷の浮くプールで、忘れられた浮き輪のように、ぼーっと浮いていた。

 あの気持ち、良く分かります。

 余談ですが、サンシャインの水族館ではラッコが水槽のガラス(強化プラスチックだけど)に向かって貝を割っていたという。
 凄い音がして子供が泣いてしまったとか。
 確かにコワイですね。

 水を想うと涼しくなります。
 お風呂も水浴びに切り替えてしまいました。
  

月影に舞う夢。

2003年8月8日
 夕暮れの風が運ぶ音に、心をさらわれた日。

 樹羅は静かに、そこに佇んでいる……。

「心の扉を開いて。

 昔と変わらぬままの部屋。白いカーテンごしに見えるのは、冷たい夜に浮かぶ白銀の月。

 繰り返し、繰り返し、止まらないピアノの音色。まるで、何度でも広げてはしまう記憶のように。

 まだ、始まらない何かを、見ている。

 ここではない何かを、映している。

 小さな部屋で、窓の外の中庭を、月を、見ている。
 階下の店の喧騒も、表の騒音も、昼間のことも忘れてしまうほどに。

 見るたびに月は変わる。やわらかな金色であったり、冷たい鏡のようであったり。

 沈まない、月。
 追憶という草原を照らす道標のように。
 
 不意に音もなく窓は開く。月明かりが部屋に満ちる。

 重なる音楽。言葉もなく織られていく物語。束の間の幻想。

 繰り返し、繰り返し、月は何度でも空にかかり、私の瞳を照らす。

 胸の中が、暖かくなるまで。

 やがて、音色は止まる。
 ピアノの蓋を閉じる時がくる。

 そして扉は、月影で眠るのだ……。」


 夕暮れは、在りし日の扉を開く。

輝くもの3。

2003年8月7日
 今日はFame Academy(勝ち抜き式の歌手養成番組)の最終グループの選考でした。

 この番組を見るために高速でキャベツを千切りにし、とんかつを揚げまくって始まるまでになんとか夕食にありつきました。ハマっています〜。

 今晩は最終日ということで、ボスで一際辛口のMr.マスターが出席。ところが不幸にも先週よりも平均レベルが低く、Mr.マスターが「このステージが君の終わりだね」とかばっさり切りまくり、他の審査員とも対立して緊張が漂う雰囲気に。

 個人的には最初と最後が良かった。
 これを見ていると、まず音痴と無表情な歌い方をしているのは論外。歌に対する集中力とカリスマ的な華はポイントが高い。そして歌の内容を理解して歌うことと、この歌声はこの人だという特徴を持っていることも重視。最後の評価はルックスとパフォーマンス。

 日頃プロばかり見ているから、そういうことを言われると「歌手としてあるべき条件」に聞こえるけれど、こうして沢山の素人を見ていると、受かる人と落ちる人の分かれ目みたいなのは次第に見えてくる。
 そして、上記のことをいきなり備えてくるのはわりと難しいことなんだろうなと思う。緊張して震えてしまったり、上ずった声で始めてしまったり、体が硬くなってしまったりしている。しかも選曲を間違って出てくる人は目も当てられない。

 受かる人達はプレッシャーを踏み越えて、動じない程に歌に集中している。訴えかける力がある。

 歌とかスターとか芸能界というのもあるけれど、この番組の話を聞いていると、他分野でも共通していると思われる内容が多い。

 選考が終わってこれからは、Fame Academyの館の中で数週間に及ぶ猛特訓が行われ、定期的に選考を繰り返して最後は一人だけが残る。 
 その様子を映すところはどこか日本の某「あ○のり」に似ているかも。時々候補同士の青春の語らいとかが……。

 帰るまでに結果とCDを出して欲しいな。

 しかし今日は、一番暑い夏だったそうです。 扇風機が欲しい……。

進行形。

2003年8月6日
 今日は暑かったです。天気予報だとロンドンでは35度になったとか。それでも夜になると少し肌寒い感じです。

 こうなると、着るものも袖なしのすっきりしたものか、日焼け対策で羽織るか考えてしまいます。でも足には既にくっきりとサンダルのあとが……。

 夏バテ気味で夕食は軽いものに。ターキーのグレイビーソースかけにピースとイモを添えて、ホースラディッシュをつけて食べる。それとサラダ。白ワインヴィネガーのドレッシングにちょっぴり隠し味にバルサミコ酢を。
 ターキーは97%ファットフリーだし、これで二人前で300円。ヘルシーで経済的(というか手抜き)なお食事です。

 デザートも抜かりなくコーヒーゼリーを作りました。だけどゼラチンも国が違うと勝手が違う。なかなか固まらなくて心配してしまいました。

 ずっと英国史を紐解く研究を続けていますが、今はレディ・トラベラーに夢中です。植物ハンターとしても力を発揮し、様々な博物誌にも貢献していました。ドレスで単身で各国を渡り歩いた人が多く、明治の日本にも訪れたりしています。

 これを庭園史の方から覗くと、これがまた面白い。植物達がどのようにしてイギリスやヨーロッパに伝わったか。その裏にはトーマス・クックの3度に渡る船旅やバウンティ号の反乱等、手に汗握るドラマが数知れず隠されています。そして、このレディ・トラベラー達も大きく貢献しているのです。類稀な画才を生かして未知の植物を描いては本国に報告するなどしていました。その中で有名なマリアンヌ・ノースのギャラリーはキュー・ガーデンにあります。絵の数は832枚にも及ぶそうです。

 余談ですが、ピーター・ラビットがゼラニウムの鉢植えをひっくり返す場面がよく挿絵でもありますが、あれはその頃ちょうどゼラニウムがイギリスにもたらされて大流行していたのだそうな。

 好奇心はそこいら中に落ちている。
 24時間じゃ足りないくらいに。

ミュージカル。

2003年8月5日
 ロンドンで「マイ・フェア・レディ」のミュージカルを観てきました。

 割と広い劇場でした。広場の一角でカクテルを売っていたり、休憩時間に座席にアイスを売りに来たりと、サービスは良かったです。
 席はupper circle(天上桟敷)の前から3列目でした。「レ・ミゼラブル」の劇場のようにプログラムを落としたら下まで止まらない程の急坂に座席があります。
 舞台が遠くて見えにくいかなと思ったら、ちゃんと座席の間に50Pでオペラグラスのレンタルがありました。

 「マイ・フェア・レディ」というと、あのオードリ・ヘップバーン主演の映画が有名ですが、あれが頭にあったので、舞台ではどのように演出するのかとても興味がありました。

 とてもよく出来ていました。場面の移り変わりを歌とダンスで飾りながら、舞台セットが互い違いにどんどん動いて変わっていく。
 舞台の奥行きも背景の遠近がとてもよく使われていました。しかも、映画とよく似ている。

 配役の人達は、イライザがとても声の綺麗な可愛い人でした。役柄も、映画よりも少し頼りなげで気の強い下町娘がよく表現されていました。レディに生まれ変わるところは、やはり、オードリーのあのイメージが強くて、「まあ、これくらいかな」という印象でした。歌は柔らかい若い歌い方をする人で、しなやかで伸びがあって良かったです。

 ヒギンズ教授の歌声は映画の人とよく似ていました。映画よりも生で見ているせいか、人物の像が舞台の方がはっきり描かれている感がありました。

 イライザの父親が歌う場面で、ゴミ箱のフタや洗濯板をかき鳴らしたりするパフォーマンスがありましたが、そういう舞台ならではの演出があるのは楽しいですね。

 しかしこの、「マイ・フェア・レディ」は、深読みすればきっと沢山出来るでしょうし、相方の言うように「何が・こうなんだ」というのがよく分からないという人には、すっきりしないものなのかも知れません。
 例えばイライザもヒギンズも「彼・彼女が好きだ」とは決して言いませんし、最期にイライザが戻ってきた時も、ヒギンズが何気ない顔をして意地張りな顔を通すあたりが引っかかる人も多いかも知れません。
 意地っ張りで決して表に口には出さないヒギンズ教授は、私から見るとどうみても彼はイライザが気になって仕方がない対象なのですが、これを相方に言わせると「好きだとは言ってない」「会って嬉しそうな顔をするとか何らかの動作が欲しい」とか若干の不満と困惑を生み出しているらしい。

 その点ではオペラ座の怪人は非常にすっきりした分かり易い劇なのかも知れませんね。
 しかし私は、またこういう、沢山の要素が盛り込まれた劇も好きです。ヒギンズとイライザの関係についてはよく「あれは階級差を最期まで引きずっている」とか色々評がありますが、それこそ、その時代の女性の立場とか位置とかを巧みに描いて観客に問いている、とも思えるのです。

 それにしても、イライザに惚れる貴族の青年が、イライザの珍妙な会話に馬鹿ウケする場面があるんですが、本当に笑い方が馬鹿ウケなのでつられて大笑いしてしまった。
 映画で観たときよりも笑った気がします。こんなに笑える劇でしたっけ?

>お誕生日のお祝いのメッセージを下さった皆様、ありがとうございます。嬉しいです。
  

誕生日。

2003年8月4日
 8月3日がやってきた(時差で書くのがずれています)。これで2☆歳になりました。

 去年の今頃はどうしていたかなあと思うと、まだこの町に来て一ヶ月、物件が決まらずにホテル暮らしをしていた。大学はサマースクールが始まって相方の帰りを待っていた。

 あれから、色んなことがありました。新しい町、新しい暮らしの発見、怪我したり旅したり、クリスマス、ツクールとの出会い、創作の復活……。
 見守ってくれた沢山の方々に感謝を致します。

 これからも、沢山輝けますように。


 ケーキを飾って食べました。

輝くもの2。

2003年8月3日
 夏が帰ってきたような日でした。お昼にトマトの冷製パスタを食べたらヒンヤリと体に心地良かったです。


 今日もFame Academyの第3グループの選考を見ていました。

 前回よりもレベルは高かったと思います。それぞれが高音も綺麗に出ていて、声に艶のある人が多かったです。でもそれだけに、歌が心に入るかどうかがはっきりと分かれていたと思います。ルックスは平均的に良い方でした。

 はぁ……綺麗な人はこんなにいるんだな……。きっと肌のお手入れも一際気をつかっているんだろうな……。瞳も輝いていて、凄く綺麗。それに年下でもとても大人っぽい。憧れてしまいます。

 テレビに釘付けでした。

 ああ、もっと女らしくなりたいな……。
 

曇り空。

2003年8月2日
 どんよりした空を眺めていると、何か心細い気持ちにとらわれます。家仕事+ぼーっとしているだけで終わってしまった。

 夜のほんの一時だけ触るツクールと小説は現実から解放される時間かも知れません。ドット絵のキャラはまだ歩く以外の動作を描いたことが無かったので、講座を読みながら何か描いてみる。どうせなら運動曲線の単純なものからと……えーと、「焚き火でバーベキューして食べる人」……使えるのか、これ。しかも発想が食べるところから離れていない。

 こっそりツクールで無人島を舞台に作っているので、その中にでも使っておきましょう。
 船を描く資料で海賊の図鑑を読んでいましたが、写真が沢山あってその迫力は、どうも本に呪いでも染み込んでいるような気味悪さがあります。
 真新しい自室でどきどきしながら広げていたら、急に相方が入ってきて飛び上がって悲鳴をあげてしまった。ご、ゴメン。

 倉庫から出てきた古い岩波新書のような本を広げた絵を描いて遠景にして、ページの中をくりぬいてそこに動く挿絵のように航海する船を置いてみる。手記から記憶を辿るような感じの場面かな。眺めていると、そのまま別世界に運ばれる気分になります。

 インコも描いたけれど、小さすぎでした。考えたら船にはオウムちゃんだった。あんまり変わらないと思ったら飼っていたせいか、どうしてもインコになる。数ドットの差なのでしょうけれどね。

 海賊の話ではなく政府派遣者のドラマにする予定です。私掠船というわけでもないです。
 
 小説と連動しながらゆっくりと楽しみます。

 お供のクッキーが増えているこの頃。こちらには凄く沢山の種類とメーカーのクッキーがありますが、味も本当にピンからキリまであって選ぶのが楽しくてつい買ってしまいます。
 でもショートブレッドとかを自分で焼いた方が砂糖も予算も節約になりそう。

 凄く美味しいクッキーを見つけたのだけれど、箱を開けたら4枚入りだった。
 ……ちょっと少なくないですか(TT。

 スーパーに行ったら、しばらく見なかったクルミパイが復活していました。やはり秋は日に日に近づいてきているのでしょうか。

 本当に書きたいものは置いておいて、イメージと描写のトレーニングをする。ちゃんと書きたければ急がば回れです。

 色から連想するものを書き出し、次にはキーワードから連想するものを書き、そして一場面を徹底的に説明してみる。その際気をつけることは童話ならば4歳児にも分かるように言葉を選ぶこと。
 更にその場面から物語を作り出す。

 大学の時に散々やったことですが結婚してから怠っていたので、ここでまた初心にかえる。

 自分の身近な環境で気が着いたことを走り書きしていく。
 金曜の晩になると鳴る教会の鐘、公園の川辺に揺れる柳……。

 ふと手を止めて顔を上げると、机の傍らにある「クマのプーさん」のティッシュの箱が目に留まった。そこに描かれている丘や川や樹木を眺めていると、あのアッシュダウンの森が鮮やかに脳裏に浮かんでくる。

 きっと、日本に帰ってからもこの絵を見るたびに、かけがえのない日々を懐かしく思い出すことでしょう。

 Sinead QuinnのCDを聴いてみました。この人もFame出身ですが、思ったよりも出来が良かったです。
 大体、音程を外す、歌詞が字余り・間延び、ドラムが下手なのは聴かないので、その点は安心して聴けるのがいい。基本的なことだけど国を問わず悪いのは悪い。
 これでCDプレーヤーが壊れなかったら良かったんだけど……。

 今日はメルヘンな感じの夢を見たせいか、ずっと頭がメルヘンモードです。「ぬいぐるみが実はお姫様に」のパターンは子供の時以来です。どうしたの、私(汗。そういうの、大好きですけどね。


>お姉様へ。
 MSNメッセが本当にいけてないので、よかったらメールをよろしくお願いします。再試行どころかサインインが出来ません。何が原因なのでしょうね。ところで、コンサートはいつでしたっけ?また聴かせて下さいね。頑張れ〜。
  

輝くもの。

2003年7月31日
 外は激しい雨。すっかり涼しくなり、段々と日が沈む時間も早くなってきます。まるで短い夏が終わってしまったかのようですが、思い出してみると、去年もこんな感じでどんどん涼しくなっていた。北国の夏は短いのでしょうか。

 とはいえ、湿気は増し、雨上がりの日差しの強さにはまだまだ気をつけなければいけません。

 テレビではFame Academy(歌手養成番組)の新期がスタートして目が離せません。まだまだ始まったばかりで大人数ですが、これからどんどん落とされて最後に誰が残るか興味深々です。視聴者の電話投票、審査、最後は仲間同士の選考。是非帰るまでに決着をつけて欲しいです。

 歌、ダンス、カリスマ性など沢山の審査ポイントがありますが、審査員達が遠慮なくはっきりと本人に「彼はスターだ」とか「あれは酷いね」とか言うのはさすがにこっちらしい。
 今日の全体評価はグッド・シンガーにバッド・ダンサーらしい。

 70年代のジャズを凄く上手く歌う人がいたけれど、一人の審査員が「あれはキャバレーの歌ね」とか言って非難したのに対して、「あれは確かにクラシカルだがその分野では実力のある歌手だよ」とか審査員同士でスタジオで争っていた。
 私が見てもこの人は落ちてもすぐにプロとして就職するだろうと思える人だけど、やっぱり企画としては新しいスタイルを発掘したいのだろうなと思う。
 今後の展開が楽しみです。

 毎度興味があるのは、オーディションの人達に質問をすると、ちゃんとした返事がかえってくること。自分のスタイルや追求するものを中に持っている。

 そしてあの瞳の輝き。本当に元気をもらえます。

 私も自分のスタイルを追求して頑張らなきゃ。

時間の粒。

2003年7月30日
 一日が駆け足で終わってしまう。他愛もないことをしている内に、時間の砂は留まることなく流れていってしまう。

 創作は一日一つ描いているドット絵キャラだけでした。前髪のバリエーションて何とかならないかな。色々推敲しているとやっぱり一日一キャラが限度です。目が疲れます。綺麗な色をだしたいと研究中です。

 オンラインで市販の小説をDLできるところを見つけたので、早速試しに買ってみました。もっと早く知りたかったです。
 数はあまりないので、好みの本があるとも限りませんが、とりあえず活字に飢えているので読み易いのから選びました。

 コナン・ドイルの「海賊」、ジューヌ・ベルヌの「征服者ロビュール」、ルイス・キャロルの「シルヴィーとブルーノ」「北杜夫の「怪盗ジバコ」。

 うう、海賊はともかく滑稽に走ってしまう。

 一ページ目を開くだけで、ドキドキする。血が騒ぎ出す。ああ、この感覚を求めていました。

 読書の大海に船を漕ぎ出す。航海の間は何故か時間が無限にあるような気になります。

 フロイトが、創造という行為において、「遊び」の反対は「真面目」ではなく、「現実」であると言っていた。
 考えてみれば至極当然のことなのだが、理性の中でいつの間にか遊びと現実が近い境界線に存在するようになってくることがある。
 現実を逃避しながら現実に近いものを追求していく姿は、アキレスと亀のようでもある。
 けれど創造の世界にあるとき、確かに「現実」ではない別世界を感じるのです。

 
 今日は暑い日でした。ヴォルビックの小さな瓶に5倍希釈の濃縮果汁を混ぜて冷やすのがお気に入りです。携帯で持ち歩けるのでちょっと便利。

 念願の3Dソフトを手にしました。
 初心者なのでまずはTrue Spaceの体験版をDLしていじり倒してから、やっとTrue Space Startを購入しました。体験版に保存機能がないので、ちゃんとした形が作れるようになる頃には、手がすっかり覚えました。

 スタート版は基本的な機能だけですっきりしているので、ステップを踏み易いです。ピアノでバイエルから始めるような感じですね。

 自分の世界を具象化したいという欲望は止まりません。

  レガイアとベクターで落としたAce speeder(未来系レース)にちょっと触発されたり。

 昔はShadeかアニメーションマスターで迷っていたけれど、True Spaceは2,800円で始められるので魅力的でした。

 そして立体を重ねていたら「なるほど」と閃くものが。早速デザインを始め、ごそごそとあの壊れた資材の部屋で作業に。

 数時間後、壊れたベッドの資材と空き箱で机と棚が完成しました。 

 わーい、自分の机が出来たー。

 ……しくしく。

 
 テレビの音楽チャンネルの内容が新しくなっていた。Fame Academyで気になっていた人が活躍しているのを見つけて嬉しかったです。CD早く出してくれないかな。

 冷たい雨が窓を打つ、昼下がりのこと。

 珍しくコミックメーカーのHPなんか見ながら、「ああ、色んなところに頑張っている人がいる」とこれまた珍しく少女漫画な世界もいいなぁとほんわかしていた頃。

 心の中では最近起こる様々な出来事を憂えていた。我が家を襲う破壊神の呪い……。最初にファックスが壊れ、次にポータブルCD……謎のPCWord破壊にCD読み込み故障……。次々と襲いかかる絶望と不都合の嵐。

 だが、それはまだほんの序章にしか過ぎなかったのだ。

 
 ……。
 ベッド壊れたー。

 相方が一休みしようとして、底板を支える横板ごとぶち抜きました。板が弱くなっていたのか、木ネジは折れ、芯の棒が横板から剥れてしまっている。
 もともと組み立て式のダブルベットでしたが、これを修復するにはかなり手間がかかるでしょう。

 これはもう、笑うしかないです。

 笑って笑って、分解してお片づけ。

 だけど口は当初の問題を忘れちゃいない。

 M(私)「今晩から一体どうするの?!」

 I(相方)「食堂の床にマットレスを敷くんだ!」

 M「うわぁ〜んっ。それじゃ、去年に戻ったみたいだ〜。(去年はまだキャンプ用のエアーマットで寝ていた)」

 I「安心しろ!マットはこっちの方が上等だ!」

 そういう問題か〜っ!!

 そして片付けて掃除して30分後。

 I(私の肩を叩いて)「良かったな。念願の自分の部屋が持てたじゃないか」

 M「……」

 壊れた資材に囲まれて、呆然と床にPC広げていました。

 ……いや、誰が悪いとかは問うまい。
 強いて問うなら、上記の壊れた機器もこのベッドも全部アルゴス(カタログ式安売りデパート)だという、この事実。
 
 アルゴス、許さないにゃ〜っ。

…三昧。

2003年7月25日
 日本からマザーが届いたので、ちょっと覗くつもりで手をつけたら一日中やってしまいました。たまには全部忘れちゃう日も気持ち良いものですね。そして、反省します。

 おやつにスコーンを焼いてみました。さっくりしっとりでなかなか上出来。イチゴジャムとクリームを添えました。綺麗な丸型を作るのだけは相変わらず課題です。

 デジタル放送で旅行専門チャンネルがありますが、ふと不思議に思うことがあります。よく、ギリシャ、トルコ、スペイン、アメリカの宣伝をやりますが、お隣のフランスのことは全然やらないんですよね。やっぱりリゾート感覚では当てはまらないのでしょうか。
 そのわりに、本屋ではフランス関係の雑誌は沢山出ていて、別荘だとか物件だとか一周旅行について書いてある。
 テレビでやらないのは何故でしょう。映像で見られないのは寂しい。故郷は遠きにありて想うもの、ですね。
 しかし、やっぱり宣伝の要はビーチ、太陽、スポーツ。健康的なイメージです。

 休日モードの日でした。

そこそこ。

2003年7月24日
 新築のアパートが出来てから、大分子供の声が聞こえるようになりました。この辺も随分変わりました。去年はまだ、何もなくて森が見えているだけでしたが。

 気晴らしに相方からCDを借りてくる。音楽の趣味が違うので滅多にお互いに貸し借りしないんですが、「お勧めだよ」と言われて、キャンディー・ダルファーを借りました。
 都会派なジャズという感じ。摩天楼の夜景が似合う雰囲気に、どこか危険な香りを漂わせるメロディー。
 まさに滅多に聞かないタイプですが、新情報に飢えていた身としては珍しくツボに入って創作意欲を刺激されました。イマジネーションがいつも鍵です。

 小説トレーニングに想像したシーンを描く。現代の都会の描写は随分久し振り。思えばそういう環境でも暮らしていたんだ。

 でもダルファーを聞くと、なんとなくもっとアメリカ的な摩天楼を思い出したりします。アメリカというと、まだシカゴしか行ったことはありませんが、街の様子が全然違うので、本当に圧倒されていました。知人の家が47階で凄い眺めだったのを、懐かしく思い出します。中でも驚いたのは、寒波で−23度だったのに、人々が結構普通に歩いていたことです。結晶で降ってくるさらさらした雪が綺麗でした。

 アウトラインプロセッサのストーリー・エディタをDLする。資料整理に便利です。思いつきのプロットを記録しておくのにも使えそうです。今頃ですが、どうも文明に疎かったりして。

 と、意欲が充実したさなかにポータブルCDが本格的に壊れ、ノートPCは何故かCDだけ故障し(読み込みに失速する音が聞こえる)、相方のWord破壊は直らなく尚且つフリーズ君になってしまった。

 CDはPSoneで聞けるけど、相方のフリーズ君は最悪。波乱の修論を予想。隣の部屋からもう幾度となく聞いた「なんでだよーっ」がいい加減気の毒なんで、早く私のを使って下さい、相方。諦めがわr(略)。

 スマートには暮らせないものですね。 
 

一安心。

2003年7月23日
 羊の肉でホットサンドをしたら美味しかったです。スーパーに行ったら特売の誘惑に負けて買ってしまいました。「一個タダ」の魅力は強力です。今日のお得はキッシュでした。
 
 テレビで生活用品の歴史をやっていますが、これはちょっと面白いです。今日電化製品となっているものに要点を絞っているのですが、それまでの進化過程を、実践しながら分かり易く説明してくれるのです。

 例えばアイロンはバイキングの時代から使っていたそうです。暖炉の前で加熱するものから、中に炭を入れるものに代わりましたが、その炭が冷めてきてしまうとフイゴをアイロンにさしてまた熱したとか。アイロンには小さな煙突がついていたそうです。そして、そこからどんどん改良して今日の電化製品になる。
 洗濯機などもおじさんが電ノコで真っ二つにしながら仕組みを説明してくれる。そこまでするか。

 そこで気づくのは、文化の過程が日本と似ていたり違っていたりで、そしてまた、最終的な今日の姿も違うということです。

 洗濯機で言えば、二層式までは似ていたけれど、日本は横に回転するように、こちらは縦に回転する方になっていった。最近、日本でも縦型回転のが出ましたよね(まだ高いけれど)。 私はこちらの方式が好きです。水を使う量がずっと少ないのに、圧倒的によく落ちるのです。困るのは、遠心力の力に負けて洗濯機が歩きまわること……。

 もう一つ違うといえばヤカンもそうと言えるかも知れません。今でもヤカンはヤカンですが、電化製品としての発展は、日本は魔法瓶の湯沸かし器、こちらは単純な湯沸かし器になっていますよね。
 こちらのは、水を入れてスイッチを落とすだけ、保温はきかなくて、注ぎ口も穴が開いているだけ。でも沸くのは凄く早いです。

 草刈にしても馬を使う時に馬用の長靴を履かせたり、電化製品にしてからはホバークラフトの原理を取り入れたりと、「何故、どうして」の説明がとにかく充実していました。

 久々に良い番組を見ました。
 

羊。

2003年7月22日
 羊のオーブン焼きを月一回は食べているような気がします。鳥肉は丸焼きかワイン煮以外はどうもあんまり美味しくない。なんとなく、水っぽいんですよね。テレビで安い鶏肉に水分注射をして豚や鳥のエキスを追加している、と放送されると余計手がだせなくなります。

 今日はレスターSQ.でT3のプレミアがあるらしい。赤い絨毯を盛大に敷き、物々しい音楽の中、笑顔を振りまきながらアーノルド・シュワネッツガーが歩いていました。凄い人だかりで、まるでどこかでパーティでもあるのかと思ってしまいました。

 騒ぎといえば飛行機のスト。8万人に影響が出ているそうですが、メドはなし。今頃、ホテルもユーロスターも大変なことになっていそう。

 相方のPCの調子が悪いので、しばらくこのノートPCを貸し出すことになりそうです。Wordが壊れる現象とは、どういうことなのでしょう。一難去って、また一難です。

 レガイアDをぼちぼちと進める。コントローラーの○×が日本と逆で戸惑ったりはしなくなったけれど、その代わり日本の方をよく間違えるようになってしまいました。
 酒飲みのことをよく「ザル」とか「水のように浴びる」とか言いますが、それを英語で「Drink like a fish!」とか言われると、なんだか凄く可愛いですね。

解き放つもの。

2003年7月20日
 郵便を出しにハイ・ストリートに行ったら、人がいつにもまして沢山歩いていました。暑い日だったので男の人達はシャツも着ないで歩き回っている。

 色々探しに行った筈だったのに、お目当てがなくてがっかり。オンラインショップを有効活用した方が早いのかも。

 テレビでブレア首相が日本で会談しているのを見て、日本が懐かしくなりました。

 大学院の人々もそろそろ国に帰り始める頃。去年の今頃を思い出すと、少し寂しくなります。

 創作について悩んでいたことが徐々に解消。
 硬くなっていた心を、やわらかくしてみる。
 ただそこに「在る」ということが、今は心地良い。

 昨日頑張ったせいか、今日は何をやってもドジがついてまわる。……ああ、ほんと、体力をチャージするのに時間がかかるんだから……。

 おまけに相方と会話のタイミングがあいません。シリアスとギャグとロマンの区別がつかないのかと(略。何を話してもギャグになってしまうのは何故だ。がるる。

 夕飯に作ったパエリアが美味しかったです。これは今日のヒットかも。

 寝過ごしたせいか、どうも冴えない日でした。またしても夜型になりそうな予感です。


 樹羅の囁きに、耳を澄ましてみる。

 
「丘の上に、一輪の赤い花が咲いている。

 大地の温かな眠りから目覚め、雨風に耐えながらここまで立ち上がることが出来た。

 そして、その燃えるような瞳を開いて、世界を映す時が来たのだ。初めて見る、空。力強い朝日に金色に輝く、雲の群れ。それは花が蕾の時に想像していたよりもずっと広く、眩しく、果てしなかった。

 花は鳥や蜂や蝶と出会う。彼等はその花よりもずっと物知りで、沢山のことを教えてくれる。

 やがて、空が茜色に染まる頃、再び独りぼっちになった花は、飛び去る鳥の群れを眺めながら思いを馳せていた。異国の花畑の話、蝶達の眠る森……。
 
 どこにも行けない花。ただそこで、空を見詰めることしか出来ない。赤い花びらを風に震わせ、遠くから聞こえる草の調べに耳を澄ますだけなのだ。

 『一度でいい、この世界の全てを眺めてみたい』
 花がそう思ったとき、にわかに一際強い風が丘を滑り降りていった。
 
 倒れそうになりながら見たものは、丘の下に広がる大地だった。地平の彼方に沈みつつある真っ赤な夕日に照らされ、鳥達が話していた森や川や家というものがあった。

 『ああ、これが、世界というものなの』

 感動に打ち震えながら、花はそよ風に優しく揺られながらゆっくりと、花びらを閉じていった。

 やがて夜空に輝く星を知ることもなく、穏やかな眠りについたのだ……。」

 赤に力を感じるこの頃です。
 

焦げ鍋にとじブタ。

2003年7月18日
 今日はとても涼しく、日本並に湿度が高かったです。

 相方さんが風邪ぽいので、家の中を徹底的にお掃除&お洗濯をしました。そして食事にはたっぷりのショウガとニンニクで風邪の菌を撃退対策。
 いつも相方さんが鍋でご飯を炊いてくれるのですが、ふとしたことで焦がしてしまった。諦めても良かったんだけど、和食にパンはナンセンスで「絶対ご飯食べるー」とワガママを言ってスーパーに鍋を買いに行ってしまった。そして炊き直し。相方さん、ゴメンね。
 やっぱり和食にはご飯でしょう。
 
 テレビをつけたら、ブレア首相のアメリカでの演説をライブでやっていた。
 一言ずつ、立ち上がって拍手する人々。
 ……このことについては何も語るまい。

 ちょくちょくレガイア・デュエルサーガをやっているけれど、英語との戦いです。誰と戦っているんだ、私。スラングは辞書にないです。 ニュアンスに頼ることが多いけど、このゲームはやたら質問されて返事の選択肢が出てくる。そしてやたら合成素材やアクセサリーが出てくる。
 英語でアイテムに変な名前をつけるのだけは、勘弁して欲しいかも。
 選択肢の会話によく「!」が出てくるけれど、このニュアンスは日本語で使うそれとは微妙に違っています。なので、戸惑うこともしばしばあります。そして何故か思惑と違って熱血少年への道に……。
 技の名前でスカイ・ファングとかあるけど、きっと日本では「空牙」とか言ってるんでしょうね。

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