進行中。

2003年9月5日
 引越し準備のために連日歩きまわっています。町中の写真を撮ったり、お気に入りの店に入ってみたり……。

 相方のPCも寸前でメールが壊れたりWordが壊れたりとなかなかヒヤヒヤさせてくれますが、何とか切り抜けて無事に論文が出せそうです。
 後はネイティブによる英文チェックを待つばかり。

 とにかく段ボール作業です。

 今日は相方の誕生日。「何が食べたい?」と聞いたらI「ヤキソバー」。

 そうかそうか……(涙。 

ロンドンへ。

2003年9月4日
 久し振りにロンドンの日系の美容院に行きました。レイヤーのつけ方が少し気になるけれど、仕上がりはまあまあかな。

 待っている間に雑誌を読みながらお客さん達の雑談を耳にしていると、長いこと住んでいる人はやっぱりそれなりに怖い思いもしているらしい。どこの国も一緒なのですね。

 蒸しタオルやマッサージが気持ち良かった。こういうのは日系の良いところかも。

 用事ついでに自然史博物館に寄りました。建物も展示品も歴史あるものですが、入った印象は良く言うと「百聞は一見にしかず」、悪く言うと「夥しい剥製が無尽蔵にある」所だと思います。しかし圧倒されるのも本当。
 ムーやドードーなどの絶滅した鳥を間近で見られたのは収穫でした。恐竜コレクションの充実ぶりもさすがです。
 
 何だか沢山歩きました。コルチェスターに戻ってきたらこのヒンヤリとした空気とがらんとした静けさが心地よかった。

>ねーさま
 ごめんなさい。出かけていました。おあー、もしかして車で来てくれるということですか?
 

思い出集め。

2003年9月2日
 朝早く見積もりさんがやって来て、早速持ち合わせのダンボールをもらいました。家の周りは入り組んでいて、電話で指示してやっとこ駐車場に止めてもらったのですが、後で歩いたら車道は石畳の工事で通行止めになっていました。
 ……まさか、歩道を走ってきたのか、日通。

 今日は所用で大学に出かけたついでに、デジカメを持って撮りまくりました。これからでかける時はカメラが必須になりますね。思い出集めをします。

 大学も工事をしていましたが、工事現場やプレハブの工事用事務所にまで花壇を作るセンスには脱帽です。構内に温室も出来ていました。
 オークの木にドングリが沢山なっていました。リスは今年もおなか一杯食べられるなぁと思い、思わず微笑んでしまいました。一度でいいから、手からナッツをあげたい。

 教室の周りの壁には卒業して帰国する人達の「家具売ります」の張り紙が山のようにありました。やはり中国人が多いですね。中国語は見ていると面白いです。

 夜、日本を鉄道で旅する番組を見ました。ハイテクと幽玄の美、戦争の爪跡等を辿る企画でしたが、鉄道の紹介も多くて面白かった。
 レポーターがホームで電車を待っていて、「時間ぴったりに足元に記された客車番号に止まるんだよ!」なんて驚いているのにウケてしまいました。何せ、delayedの国、UKで時間通りに来ること自体が稀有だものね……(地下鉄はましですが)。

 久し振りに映像で見た日本は、本当に家だらけ看板だらけ人だらけだった。こうしてみると、街路樹も少ない。
 しかし、各地に残された自然や幽玄の美には変わらない静の美しさがあると思いました。切り取ったような空間。一歩外に出れば雑踏が待っている。
 ある意味、これだけ静と動の境がはっきりしている世界も面白いですね。

秒読み。

2003年9月1日
 荷物の仕分けをして日通の見積もりさんを待つだけにしました。いつもと違う部屋の中。そろそろ帰国を実感してきたかな。

 こちらの大学院は一年なんですが、大学を変えて2年いる方々も引越しをしなければならないから大変だなと思います。
 
 しかし、微妙な季節は本当に手荷物に迷います。こちらは18度前後ですっかり涼しくなりましたが、日本はまだまだ残暑のようですね。帰る頃には涼しくなってくれるといいのですが。

 後は粗大ゴミ(昇天したキーボードとか)or売りたいもの(自転車等)が問題だ。

 そういえば、スーパーの掲示板に「小鳥を売ります」という張り紙がしてありました。その値段はなんと200円。いや、生き物だから大事にするのならタダでもいいところですが、しいて値段のことを考えるとしたら、いくらなんでも200円は安物扱いだなと思う。こちらの相場はよく知りませんが、日本なら小鳥はお店で大体1800円前後です。それをこんなに安いと欲しく……よっぽど買い手がいないということか。

>お姉様へ
 コンサートの練習忙しそうですね。帰国したら聞きに行きます。ところで、一度時間を合わせて連絡をとりたいので、手のあきそうな時間あたりをメールで教えて下さい☆
  

見上げると、星。

2003年8月30日
 ヨーロッパ〜日本の便で夜にあたると、飛行機の窓から北斗七星が凄く大きく見えます。地上がどんな天気でも、雲の上はいつも澄んで晴れ渡っている。そんな光景をぼんやりと眺めているのは好き。

 面白いもので、住む国や町が変わるといつも最初にオリオン座と北斗七星を探します。そして見つけると、まるで昔馴染みにでも会ったようにほっとするのです。

 きっと、古今東西の旅人達にもそんな想いで星を見上げた人はいるかも知れませんね。

 旅好きな家族で育ったせいか、ふと旅の空に思いを馳せてしまいがちです(乗り物酔いしやすい上に一番体力がないのですが)。
 フランスにいた時は車の後ろにはいつもキャンプ道具と鍋とラーメンが入っていたという程準備が良かったです。夕飯の買い物に出てそのままドイツまで走って一泊したり、クリスマスのミサを見に行った後そのまま一気にパリからマルセイユまで南下したりと、とにかく「飽きの来ない突然(無謀)な旅」が多かった。合言葉は「皆一緒とパスポート」だった。
 
 その中でもワクワクしたのは、夜の山越えや民家の少ない県道を走ることでした。何しろ明かりは殆どないし、擦れ違う車もない、ガソリンスタンドもあるかないか。そして視界も悪い。車のライトを最強にしても数メートルといったところ。
 まるで夜のベールが、全ての光を包み込もうとしているかのようです。星だけが、青いガラスの上に粉砂糖を散らしたように、無数に瞬いている。よく「星の綺麗な晩は気をつけろ」と言って(気をとられるから)戒めたけれど、それ程魅力的でした。

 自分がちっぽけに感じる瞬間が、嬉しいこともあるのです。

 そして散々はらはらしたり心配した後に漸く町の灯りが見えてきた時の感動といったら!
 地上の星も見つけるとほっとするものがあるのですね。

 今のこんな時期でも、やはり星を見上げると、「ああ、日本に帰ってもまた同じ星が見ていてくれる」と思うと、不安や心配事が小さなものになっていくのです。
 

リスぐるぐる。

2003年8月29日
 今日は張り切って家の整頓をしようと思ったら、起きた途端に眩暈で倒れました。少し緊張しすぎたかな。

 この頃はまとまった創作をしていないせいか、物足りない気分。当分身も心も帰国一色です。

 窓の外は冷たい雨が降っている。こんな日は、鳥達はどうしているだろう。日本の家だとスズメがまるまると羽を膨らませて、軒下につくねのように並んでお喋りを楽しんでいたっけ。
 この町には、カラスがいない。それだけでも小鳥達は安心できることでしょう。

 日本に帰ったら、虫が沢山いるなぁ……。蚊もいるし、セミもいるし、ゴ(略)もいる。
 数日前までは色とりどりの蝶の群れがいたけれど、彼等も雨の日は、どうしているのだろう。
 

過ぎ行く夏。

2003年8月28日
 今日は秋のように肌寒い日でした。温かいスープが恋しくなります。

 タイミングを見計らったかのように、家中の電球が次々と切れて、仕方なく買い替えに行きました。スーパーを覗いたら、150Wの電球が山のように売っていた。どこに使うのでしょう。

 最近はせっせと気に入った番組をビデオにとっています。テレビとデッキは持って帰らないけれど、いつかは日本式に変換かマルチが欲しいと思っています。
 音楽専門チャンネルも一日つけ放しにして入れたいな。

 今は8回シリーズのヴィクトリア時代の発明番組に夢中です。
 昔は頭痛の時には柳の枝を噛んでいたのが、その成分を抽出してアスピリンの錠剤が作られたことや、シリンダー式の鍵が作られた課程等、とても面白いです。
 グレート・エキシビジョンに出品された「開かずの鍵穴」は、展示中に50時間かけて開けたたった一人の男以来、150年間誰も成功していない。その鍵の構造を初めて解き明かしたりと、とにかく興味がつきません。

 昔はシャワーが生活のステータスだったそうです。でも、自転車のような足こぎ式でした。……流す側から汗をかきそうですよね。

 それにしても、大家さんがなかなか夏休みから帰って来ない。
 もともとはunfurniture(家具なし)の家なので、家具の引き取り先を決めたいところです。幸いにも、韓国人の夫婦も欲しがってくれてはいるけれど……。
 返事の手紙を待っている矢先にRoyal mail(郵便)がストをおこすかもという不吉なニュース。ああ、こんな時に。

治ったのかな?

2003年8月26日
 日記が書き込めないので、テスト。

 ついでに元気も復活。帰るまで頑張るぞ。

縁の下の猫。

2003年8月24日
 お掃除して埃だらけになると、「縁の下の猫」みたいだと、お祖母ちゃんが言っていました。

 今日は帰国までの日程表を作って、これからの計画を練って、お掃除三昧でした。部屋全体は大した荷物もないので、荷作りは楽そうです。本は少し増えたかも……。帰る頃には日本は9月の後半、日本の気候てどうなっているのでしょう。衣服の見当がつきません。

 テレビは相変わらずFame Academyに夢中。デジタル放送だと、候補生達の館での生活を701チャンネルで24時間Liveをしています。さすがにあまり見る気はしないのですが、新聞によると、これにはまって一日20時間つけ放しの主婦がいるらしいです。
 私は午後8時からの自由時間を時々見るくらいです。ギターを持ち出してピアノの前に集まって即興演奏なんかしていて、綺麗なハーモニーに出会えるのを楽しみにしています。

 音楽というと、昨晩はなかなかご機嫌なジャズを聴きました。金曜の晩はよくコンサートやライブをやるので、夕飯の時間を合わせるとちょっとしたレストランにでもいるような楽しみがあります。
 昨晩はジュニア・マンスという人でピアノを弾いていました。ピアノトリオで良い雰囲気。調べたら結構な大物らしいです。

 ご機嫌といえば、鶏肉のハニーマスタードソース風味が美味しかったぁ。

角砂糖の心。

2003年8月23日
 どうにも緊張と不安で固まったままの、私の心。
 夏の日差しにも、様々な空想でも、溶かすことができない。
 自分で自分に元気つけるのが無謀な時だってあると思う。

 なのに、時間はおかまいなしに過ぎていく。
 
 溶かされる。

 見えなくなっちゃう。

 思い出とか、今日までの現実とか、明日も目の前にあるかも知れない当たり前の日常とか、みんなみんな溶けてしまう。

 時間の波に溶ける角砂糖の心。

 それでも私には、それを飲み込むことができない。

小さな用事。

2003年8月22日
 所用で1泊2日でロンドンに行きました。
 昼間は20℃、夜は10℃と過ごしやすい気温になりました。それでも都心の地下鉄などは湿気が高くてまいってしまいます。

 列車の窓からは相変わらずウサギやら羊がのんびりと暮らしているのが見えます。実をつけたリンゴの木も沢山見かけました。

 75%引きの最終セールをやっている店を見なかったことにしながら、HISへ。帰りの航空券を買いました。フランクフルト経由で日本行きのルフトハンザにしました。フランクフルトで最大6泊まで可のチケットでしたが、時間もお金もないので断念。もったいないな。
 今まで帰りは直行便(行きはアラスカとかモスクワとかもあった)で大抵寝続けていたので、途中で降りるのも疲れそうだなと思ったりしますが、同時にフランクフルトの飛行場は初めてなので興味深々です。
 それよりも、日本に着くのが朝の7時半だという方がハードそう。起き続けて時差を直すのは苦手です。

 ホテルに泊まった時、フランスのテレビのTV5が入っていたので、ニュースを見ていたら、今年の熱波の影響で棺桶屋が製造に間に合わなくて大変だとか、水が足りなくて原子力発電所に影響が出ているとか言っていました。
 思えば、フランスで飛ぶように扇風機が売れたのも数年前のこと。車に冷房が入ったのだって数年前のこと。冷房を普及しようと思っても、きっと熱波は特別な現象だし、冷房は高いだろうし100年以上経っているアパートで入れようとしたら電気工事が面倒そう。何せ、そういう古いところは、冬にシャンデリア2部屋と暖房をつけて台所でお湯を沸かすとブレーカーが落ちるものね。大変だ。

 他にパリコレの春・夏コレクションの回想や舞台裏をやっていて面白かったです。5チャンネルというと、その昔La Cinqの頃は日本のアニメばっかりやっていて、次にアートチャンネルになってからはドイツと一日の半分放送を分け合っていたところ。しかし芸術と博物学に強いのが魅力的でした。UKだと芸術関係は普通のチャンネルであまりやってくれないのがちょっと、残念。
 聞いていると、やっぱりフランス語の方が英語よりもはっきり話している感じがして分かり易い。英語のヒアリングのコツってないかなぁ。

ほっとすること。

2003年8月19日
 相方の修士論文も軌道にのっているところ。部屋からはボス戦のようなオーラが漂っているので、昼食とおやつと夕飯とお風呂と立ち話とかまえ攻撃の時にしか声をかけません。

 寝る時間は完全にバラバラなので、お互いマイペースにしています。
 旦那様が寝た頃に一人「英雄伝説V」のラストバトルに一気にとりかかって、エンディングまで見てほぅ、と一息。久し振りに頭の中が日本語で一杯です。うーん、なんだか、満たされた気分。

 たまには理屈抜きの楽しさも良いもの。今は頭で考えることよりも心で感じることに身を任せておきましょう。
 

回想。

2003年8月18日
 イギリスの獣医師の自伝を読んでいました。もうとうに亡くなってしまった人の話だけれども、その文面からはとても生きる力を感じます。自身も小児マヒをわずらいながら、戦時中は沢山の動物を預かり、爆撃で大破した家の瓦礫の中から動物を助け、主人のいなくなった動物達の面倒をみ……。その数は犬だけでも軽く200頭を越えるという。自宅だけでなく、手紙を通して世界中の動物も診てきたそうです。
 そしてサプリメントというものを作った人でもあります。

 父から薦められて読んだのですが、実にユニークで、驚きに満ちている本だと思います。
 リアルな歴史を知ることが出来る良い機会にもなりました。

 そして心の中では、11年連れ添ったインコのことが、つい昨日のように思い出されるのです。耳にあのピーコの「遊ぼうよ!鳥の鳴き方を教えてあげる」という元気な口笛が聞こえてきそうです。インコは遊びを覚えるとすぐに応用する。人間の口笛を教えてあげたら、鳥ならではの高音を出して「どっちが高く吹ける(鳴ける)か競おう」とか、反対に鳥の鳴き声を教えようとしてくる。11年というと人間の歳では96歳。頑張ったね、ピーちゃん。

 この本を読んだら、いつかはまた家族が欲しいなと思いました。
 

潮騒を呼ぶ瞳。

2003年8月17日
 Dark horse。と、誰かが言った。力を秘めたる人だと。


 風景から生まれたような人。 


 そこに佇むだけで、海沿いに広がる切り立った岸壁を思い出す。露を含む柔らかな草。空は白い曇り空。海は濃い影を含んでいる。


 彼女の歌声は、海を渡る風。


 孤独を描きながら、どこか哀しく、どこか優しい。
 そして打ち寄せる波のように、時折激しく胸に問いかけてくる。


 彼女の瞳には、一点の曇りもない。


 真っ直ぐに心を捉えてくる。
 疑いもなく、恐れもなく、甘くもなく、ただ、澄んだ瞳で見詰めてくる。

 まるで、世界をありのままに見詰めてきた、空のように。
 沢山の人々の想いを受け止めてきた、海のように。


 そんな彼女が微笑む。
 幸せを掴んだ、少女のように。


 世の中は、まだまだ広い。
  

Robot wars

2003年8月16日
 久し振りにテレビでロボット・ウォーズを見ました。重量を制限し、つけられる機能は走る・ヒックリ返す、(回転式等の)ノコギリのみで戦い、勝ち抜いていくものです。

 リングの四方には凶悪なハウスロボがいて、領域に入ってくると、それぞれ掴みあげる、杭を降ろす、ハンマーで叩く等のことをしてきます。また床には仕掛けもあって、炎が出たり、穴が開いたり(落ちると負け)、上から洗濯機やらタイヤやら降ってくるポイントがあります。
 戦いは4機ずつ、カウンターロボもウロウロしています。

 こういうのを見ていると、大体がチリトリ型で出てきます。そして素早くバックをとって機体の下に入り込み、ひっくり返そうという作戦に出る。あるいはノコギリで相手のダメージを稼ごうとする。

 しかし、今日のは凶悪だった。

 ハウスロボが。

 蟹の戦いみたいに一生懸命押し合っている機械達の背後に回って、鋭い一撃を繰り返していた。その一撃は、機体に深い穴を開ける程強力だ。殆どの機体がハウスロボの手で壊されていると言っても良いと思う。
 挙句の果てに、さっさと掴み挙げては炎の床まで持って行ってバーベキューにしている。

 一体誰と戦う番組なんだろう。

 参加者は殆どが家族でお祖父さんと孫、とか親子とか兄弟です。だけど、仄々としているというよりも、熱気と歓声に包まれた闘技場という感じです。
 大体参加者の大人達は、腕も体も鍛えた体格の良い人ばかりで、人間同士で対決しても凄そうな雰囲気。

 こっちの人も好きなのね。

 熱で布団から顔だけ出して見ていましたが、加熱されました。ジュウ。
 

月日というもの。

2003年8月15日
 一年前はウサギとリスとカモメばかりだったこの辺りも、今は新築のアパートが建ち並び、大分賑やかになった。

 階下の赤ん坊のいる夫婦は今晩は怪しげな民俗音楽をずうぅっと大音量で聴いている。うにゃー。

 少しずつやっている英雄伝説?の「海の檻歌」をまた進める。どうもPCはテレビと違って一気にやる前に目が疲れます。
 やっぱり楽しい。英雄伝説シリーズは大好き。伏線も人々の交流も行き届いていると思う。高架水路を使った脱出作戦とかパン屋が実はとか、なかなか。「次はどんな人に会うだろう?」とワクワク出来るのは好き。

 それに加えて音楽が好き。私は大抵2ターン以上になると音量をオフにしてしまうことがあります。それは2ターン以上聞きたくない、疲れてしまうのが多いからです。幾らその場のテーマがあるといっても、BGMである限り、特徴や独創性があってもストーリーより前に出るのは嫌なのです。
 ピアノの演奏にも伴奏には伴奏法があるようにあくまでもBGMに徹していて欲しい。
 英雄伝説?は耳に優しいと思います。

 少し熱っぽくてころころ。 

 ガーデニング雑誌を買って読んだりしていますが、さすがにアマチュアでも素敵な庭が沢山ありますね。
 庭園というと、ノット・ガーデン(結び目式)や、トピアリー(刈り込み式)、風景式庭園(整形庭園や不整形庭園)、ヴィクトリア調のガードネスク(花を中心としている、花時計等)に今日のガーデニングに良く使われるコテッジ・ガーデン等その歴史の中で数知れず誕生してきました。
 その影響はオランダ、フランス、イタリア等から受けていて本当に見ていて飽きがきません。
 自然の色彩感覚を日々培っているのは、素敵ですね……。

 スーパーや公園でよくラベンダーを見かけるけれど、こちらでは3種類がメジャーなようですね。色が濃いの薄いの短いの……。

 実家の庭で星型の朝顔とか育てて遊んでいたけれど、今度は自宅のベランダでやってみようかな。

考えるためのメモ。

2003年8月14日
 創作の姿勢については、いつも自問自答を繰り返している。

 まだ見えない将来や出会いや夢、自分のパワーといったものに任せて書いていたこともあるけれど、それでは足りない。
 日常の目に留まったもの、日々様々に浮かび上がる疑問と考察、答え、それでも足りない。
 人の間で展開される心のやりとり、言葉の駆け引き、遊び、真心、それでも足りない。
 
 とあるゲームで目にした言葉。その彼は「何故に自分は音楽を弾くのか、何故音楽でなければいけないのか」ということについて考えていた。
 その彼の演奏に対して、同じ楽士の主人公達は「迷いのある音楽だ」と、「雑念で満たされている」と言う。
 そして悩んでいた彼は主人公達の演奏を聴いて「純粋に音楽を楽しむ心が必要だった。僕は求めていたものを見つけた」と。

 私は物語を何故書くのか、誰のために書くのかと、以前にも考えていた。大学で強く答えを問われてから、それまでただ好きで書いていたものに確実な形が必要になって、ずっと考えていた。

 ゲームの彼が出した答えは、原点に立ち返ったというよりも、彼が求める音楽を耳にすることによって、自己の追求するものが見えたから、そう言ったんだと思う。

 私には、文章は自問自答をする場所であり、幾つかの例え話をする場所であり、見聞きしたものを使う場所であり、心の中に止めきれない感情や叫び、訴えをこめる場所でもある。

 だが、それだけでは、「どんなスタイル?何を書きたいのか?誰のために?」という答えを出すことは出来ない。

 ここで、ふと、文章から心を離してみる。
 私には、ピアノという良き友がいる。
 幼い頃から、良き話し相手であり、ピアノは沢山のことを私に教えてくれた。
 音楽は、正直だ。
 選択肢はない。
 その指を鍵盤に下ろした瞬間に、自分の姿が赤裸々に表れてしまう。
 そして、正直に表れるからこそ、追求すればする程、自分の求めるものにどんどん応えてくれる。

 ピアノを弾いているときには、確かに見えるものがある。
 伝えたい音がある。
 その音を聴いてイメージして欲しいものがある。自分の魂の力を感じて欲しいと思う、私が見ているものが見えて欲しいと思う、そして、曲に秘められた解釈や魅力の片鱗を少しでも感じとって欲しいと思う。

 そのために技も磨くし、知識もつけるし、耳も感受性も育て続けようと思える。

 多分、それが、文章にも託していること。だが文章ではどうも漠然としてしまう。
 文章は私にはもっと怖いものだ。選ぶ言葉でまるで変わってしまう。

 だけど、「ピアノに追求しているものが私がものを書く上で追求しているものです」ということは出来るのではないか。
 
 私はピアノはロマン派、絵画は印象派が好きだ。人間の見ているものに興味がある。人間が何を考えて見ているのか、何故それを見るのか。どう映っているのか。

 最近は人間そのものに興味がある。テレビでFame(歌手養成企画)を見ていると、3日ごとのオーディションで彼等はどんどん変わっていく。どこが変わったのか、どうやって変わるのかに興味がある。

 これまで悩んできた私にも、一つの答えが浮かんだ。

 私はまだ大海の最中にいる。自分がより多くのものを吸収して生じる軋轢のなかでもがいているに過ぎない。
 不審、疑心、失望、混沌がすぐに飲み込もうとする。理性と想像がうまく働かないときもある。でもそれは人間としてのバランスを失っているだけ。そしてそれがないと今までの自分を変えていくことも、また出来ない。既存のものを壊すことも大事だと思う。
 そこからまた、新しいものが混ざって新しい自分が創られる。 

 要は変わらないものはあるけれども、それを構成するものは常に変化し、豊かになり、広がっていく。
 そして変わらないものを確認するには、赤裸々な自分に出会うことは必要なのだと思う。

 だから今の私は「何故、どうして」の答えを出す前に、自分に出会った方が良いのだろう。

 一日の中で、自分に出会うことは、ありますか。
 

リスぐーたら。

2003年8月13日
 今日は北風のお陰で風だけは涼しかったです。しかし湿気は高く、体の熱もなかなか抜けない。
 エアコンのあった日本での暮らしは便利だなと思います。
 今年が異常気象なのだけどね。

 夏バテで何も浮かんでこない〜。

 どうでも良い話ではありますが、最近予知夢が甚だしいです。昔から少しばかり妙なものを見たり感じたりする方なんですが、その中でも予知夢は割と見る方です。節目節目で引越し先や転勤先、自分の人生の出来事やら注意事項等々……。
 だけど、最近はそれに加えてメールの相手やらその日のニュースやら、無差別に夢の中に現れる。
 
 ……くったり。

 夢を見ない眠りが欲しいです。
 

 ああ、それにしても冷酒で晩酌がしたい日。ふと、恵比寿にある鳥丼のすっごく美味しい店に行きたくなりました。
 それで夕飯は大量の鳥のバーベキュー。

Mocking Bird

2003年8月12日
 マネシツグミ。自分の声で鳴かなくちゃ。

 CDを買うと時々、CDの空いた残量をCD−ROMにしてプロモーションビデオや壁紙や文章が入っているのがあります。
 これはなかなかお得だなと思いました。プロもを見るのは好き。

 スーパーにSAKATAの薄焼きせんべいがあったので買ったのですが、「コショウ味」でした。
 最初は違和感あったけど、段々やめられなくなって危険、危険。
 サルサソースで食べたくなるような煎餅でした。

 
 樹羅の下で過ごす午後。

「本当は、作られない。
 本当は、抗えない。
 本当は、なくならない。

 本物は、作り出せる。
 本物は、手の中にある。
 本物は、どこからも生まれてくる。」

 樹羅は優しく葉を揺らす。
「私を作ることは、誰にも出来ませんよ」

 本物とは、何だろう?

 今はこの現実を見詰めるだけ。
  

ゼロ。

2003年8月11日
 この日は38.1度あったようです。最高記録を更新、と思いきや、翌日からどんどん気温が下がるらしい。

 書こうと思ったことが、サーバーと雷で白紙になってしまった。

 人生の中で2回目に雷を怖いと思いました。一回目は幼少の頃、フランスのアヌシーで泊まったときのこと。山から巨大な岩石が落ちてくるような地響きと音が怖かった。
 今回の明け方のは、とっても気味が悪かった。北側と南側の窓が交互に稲光をすると、両方とも遠方から長い音をひいて段々頭上までやってくる。しかも、ゴロゴロだけでなくパリパリいっている。
 3秒に一回の稲光に、長い音。凄く気味が悪い。そして立て続けに落ちる。
 かなり長い時間雷雲が停滞していたので、どきどきして眠れませんでした。

 そういえば、タイのグリーンカレーを作ったら美味しかったです。最後に入れる大量のライムの葉がココナッツと相性抜群。胃に軽くて夏向きな食事でした。

 帰国の飛行機を調べていたけれど、ユース以外は片道券がないところが多かった。安さでいえばルフトハンザかKLMがお得な模様。
 ルフトハンザはANAとコードシェアしているから、マイルもたまっていいかも。

 帰るとなると、寂しい。周りの景色が、いつもより眩しく見える。何気ない毎日が、愛しくなる。
 出来るだけ、書きとめておこう。瞳に映るものを、忘れないように……。
 

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